松尾ゴルフ倶楽部は、”ラフォーレ”の2コースを経営する森トラストグループの森観光トラスト(株)(東京都港区虎ノ門)に組み込まれたことが、このほど明らかになった。
同GCは、旧・私市グループの1社で6月に会社更生計画案が成立した(株)東京私市が経営していた。同計画に基づいて、MTゴルフ開発(株)が物的吸収会社分割により平成17年8月1日付けで同GCを承継している。そのMTゴルフ開発は当初、森トラストグループ関連でゴルフ場経営に進出している森インベストメント・トラスト(株)の完全子会社だった。
その子会社の株式を森観光トラストが取得して同GCを傘下に収め、MTゴルフ開発の事務所も森観光トラスト内に移転し、代表取締役には森観光トラストの島元宏志社長が就任した。これにより、森観光トラストはラフォーレ修善寺&CC(18H、静岡)、ラフォーレ白河GC(18H、福島)を含め3コースを経営することになった。
今回の経営交代はグループ内で検討した結果、松尾GCのブランド・イメージを崩さず、施設を最大限に活用するために行ったとしている。森観光トラストは、法人会員制のリゾート会員制事業を推進しており、松尾GCも法人会員制であることから事業内容に共通する面もあり、グループ内の経営交代となったようだ。
ちなみに、再生計画では退会会員には預託金の3%を一括弁済する内容となっており、同GCに在籍していた法人会員160社(口数では293口)の内で、139社(222口)が継続(新預託金は旧預託金の3%で、据置期間無し)を申し込んだという。
このように同GCの会員が少ないことから、森観光トラストはリゾート会員制「ラフォーレ倶楽部」の会員(法人無記名で約700社が加入)に同GCを来年4月から利用させる構想を進めている。
最も、同GCの高級イメージを損なわないように、無記名でなく記名式に近い形で受け入れる考えのようだが、同GCの理事会や会員の意見を尊重する必要から、詳細については明らかにしていない。
なお、このグループ内再編で、森インベストメント・トラストのグループゴルフ場はオークビレッヂGC、かさまフォレストGC(旧、タイホーCC)、裾野CCの3コースになった。
森トラストグループ、合併等で企業再編
森トラストグループは、平成18年10月1日付けでグループ企業の再編を行う。
同グループの不動産の「森トラスト(株)」(東京都港区虎ノ門2-3-17、TEL03-5511-2211、森章社長、資本金90億円)とリゾート施設、シティホテル、それにラフォーレ修善寺&CC(18H、静岡県)とラフォーレ白河GC(18H、福島県)の施設を保有する資産保有会社「森観光トラスト資産管理会社(株)」(住所同、島元宏志社長、資本金60億円)が同日付で合併。
合併後は森トラスト(株)(住所同、森社長、資本金100億円)となる。
同合併で、同グループのリゾート施設やゴルフ場等の運営会社「森観光トラスト(株)」(住所同、島元社長)と松尾GC(18H、千葉県)を経営するMTゴルフ開発(株)(住所同、島元社長)は合併後の森トラスト(株)の子会社となる。
ちなみに、森トラスト(株)の持株会社は「(株)森トラスト・ホールディングス」(住所同、森社長)。今回の再編は今年2回目で、1回目の再編は既報通り。
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