笹神ケイマンゴルフパーク・5億競売公告

　経営破綻した新潟中央銀行（平成11年（1999年）10月2日に金融整理管財人による業務及び財産の管理命令受け経営破綻）から平成12年に競売開始を申し立てられた「笹神ケイマンゴルフパーク」（18Ｈ、新潟県北蒲原郡笹神村大字笹岡字葉山1956-82）の競売日程が決まり、平成14年1月10日から新潟地裁新発田支部（ＴＥＬ：0254-24-0120）で下記の通り縦覧が開始されたことが判明した。

　→ 地図（ロシア村に隣接）・グーグルマップより

　ゴルフ場（18Ｈ、但し、ケイマンボール使用コースのため全長は4000ヤード程度、面積約29万2423平方メートル）とクラブハウス（2階建て、平成2年完成、約2605平方メートル）の売却となっている。

　なお、同ゴルフ場は平成12年4月から従来の経営会社・（株）笹神ケイマンとは別に、理事会中心に設立した（株）ケイマンメンバーズ倶楽部に運営を移行して営業していたが、当時の社長は同年12月にゴルフ場の駐車場で自殺しているのが見つかっている。

　また、12年の5月ごろまでは営業していたが、現在電話番号は使われておらず、昨年途中から営業を停止しているとみられる。

　同ゴルフ場は、地元企業が旧・新潟中央銀行などの融資を受けて平成2年にオープンした。新潟中央の元頭取が普及を目指した飛ばないケイマンボールを採用し注目を集め会員制で営業したが、募集不振と入場者の低迷、それに新潟中央銀の破綻でコースが競売となった経営を持つ。

　　　　　↓↓↓ 平成14年3月8日追加

　笹神ケイマンＧＰ、入札ゼロ

　笹神ケイマンゴルフパークは入札期間に入札者がおらず、2月28日〜3月15日までの期間で先着順の特別売却となった。

　　　　　↓↓↓ 平成17年11月21日追加

　笹神神ケイマンＧＰ、今度は6千万円で競売に

　最低売却価額は「5億668万円」の競売で入札者が現れなかった「笹神ケイマンゴルフパーク」だが、再び新潟地裁新発田支部で競売に、平成17年11月14日から縦覧が開始された。最低売却価額は「6318万円」。入札期間は12月6日〜13日で、開札は12月6日、売却決定期日は12月22日〜3月15日までとなっている。

　競売対象用地以外に借地もある以上、長い間管理されていないだけにゴルフ場として営業する入札者が現れるかは不明だ。

　ちなみに、同じ旧・新潟中央銀行融資先で、同様に閉鎖（平成16年4月）した「新潟ロシア村」（約4万平方メートル、ロシアとの文化交流を目的に県内初のテーマパークとして開園。新潟中央銀行頭取であった大森龍太郎が主導した3大融資プロジェクト、ケイマンと隣接）の土地・建物は1億6千万円強で、今回競売広告された。

　　　　　↓↓↓ 平成29年6月5日追加

　笹神神ケイマンＧＰ、跡地に東京産業（株）がメガソーラー建設

　東証一部上場で機械・プラント・資材などの国内販売と貿易取引を主要な事業内容としている東京産業（株）（東京都千代田区大手町2-2-1、里見利夫代表取締役社）は、「笹神ケイマンゴルフパーク」（新潟県阿賀野市）の跡地で大規模太陽光発電（メガソーラー）事業を開始する旨を5月29日、自社ホームページ「ＩＲニュース」で発表した。

　東京産業（株）　ＵＲＬ＝https://www.tscom.co.jp/　（表示方法）

　平成29年8月着工し平成31年6月下旬に竣工、同年7月上旬の売電開始を予定している。約40万平方メートルを賃借し、発電規模は2万3546ＫＷ、年間予想発電量は約 24,000ＭＷh/年（一般家庭の電力消費量を年間3600ＫＷhとすると、約6700世帯分に相当）のメガソーラーを整備する。初期投資額は約65億円となっている。

　なお、平成17年に6318万円で再競売されたが、その後の落札状況は不明となっており、現所有者についても、東京産業からは発表されておりません。

　発表元ＵＲＬ＝https://www.tscom.co.jp/tscom/ir/pdf/other/20170529_solor.pdf

　＜参照資料＞

　 → ゴルフ場の跡地や遊休地を利用してメガソーラー基地を建設

　 → 全国で閉鎖（完全・一時・一部）したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載