「マオイゴルフリゾート」(27H、北海道夕張郡長沼町東10番地、TEL:0123-88-3010)を運営する恵庭開発(株)(北海道札幌市東区北8条東11丁目1-5、TEL:011-733-8811、柴田陽子代表取締役社長)は、令和元年(2019年)の11月4日をもってゴルフ場の営業を休止していることが判明した。
マオイGR URL=http://www.maoi-gr.com/
*URLは既に閉鎖しているようです → グーグルマップ
同ゴルフ場は、JR北海道・住友商事・鴻池組の3社が共同で約140億円投じて平成6年(1994年)7月に開場させたが、開業6年後の平成12年(2000年)11月に事業継続は困難として地元の長沼町に無償で譲渡されていた。その後、運営は第3セクターの長沼振興公社が中心となって(旧・経営会社の(株)マオイゴルフリゾートは2017年1月31日に清算の結了等で閉鎖)行ってきた。
しかし、赤字が続いたため指定管理者制度を導入、平成29年(2017年)1月に恵庭開発が指定管理者に選定され、クラブハウスのレストランやホテルを中心にリニューアル工事(改修費約2億円)を行い、同年4月15日より営業を開始。
→ マオイGR関連情報
運営期間は、令和3年(2021年)12月末までの5年間となっていたが、コース内にある木製橋の欄干の破損が激しいほか、クラブハウスの屋根の落下も起こりかねないとの理由で、長沼町に対して安全確保の設備更新を求めてきたが、予算難を理由に十分に対応してこなかったとし、これ以上の「安全確保はできない」との判断に至り休業に踏み切ったようだ。
*施設修繕費の負担をめぐり長沼町は指定管理者が負担、恵庭開発は町が負担と町を提訴
今回の件に関しては、地元の北海道の地域経済ニュースサイト「リアルエコノミー」が詳細を報じているので参照願いたい。
北海道リアルエコノミー URL=https://hre-net.com (表示方法)
発信元 URL=https://hre-net.com/keizai/golf/40845/
ちなみに、恵庭開発は現在、下記4コース(全て北海道)の運営を行っている。
・ 恵庭カントリー倶楽部 |
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http://www.eniwa-cc.com/ |
・ 登別カントリー倶楽部 |
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http://www.noboribetsu-cc.com/ |
・ 伊達カントリー倶楽部 |
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http://www.date-cc.com/ |
・ ニューしのつゴルフ場 |
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http://newshinotsu.com/ |
リアルエコノミーは、年次会員(約500人)への通知やクラブハウス内への告知済みであること、予約を入れている利用者には恵庭CCなどに振り替えてもらっていることなどを報じている。
マオイGRは、原地形を活かしてゆるやかなうねりの中に沢が走り、これが効果的に配された自然のハザードになっている丘陵コースで難易度が高く上級者向けコースとして人気もあったようだ。何とか新しいスポンサーを見つけて再開場してほしいですね。予約サイトの楽天GORAでは”閉鎖”となっているようですが、一時休業になってほしいものです。
<ご参考までに>
恵庭開発(株)は、製版業の(株)コスモグラフイック(当時は名古屋市、柴田和徳社長)を中心に、北海道拓殖銀行の経営破綻によって経営難となった恵庭カントリー倶楽部を再建するために、平成15年に設立された会社で、高級会員制のゴルフ場だった恵庭CCを買収し再建した。 |
→ 北海道で閉鎖したゴルフ場一覧・椿ゴルフ調べ
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