「木曽駒高原宇山カントリークラブ」(18H、長野県木曽郡木曽町新開126-1、TEL0264-23-7231)と併設の木曽駒高原ホテルが、今年の12月6日をもって営業を終了することが判明した(中日新聞Webが11月19日付けで報じたもの)。
木曽駒高原宇山CC URL=http://www.kisokoma.co.jp/kisokoma_ucc/(表示方法)
同CCのホームページには、「木曽駒高原宇山カントリークラブの営業停止に関するお知らせ」と題し、11月9日付けで下記の通り案内されている。
木曽駒高原宇山カントリークラブの営業停止に関するお知らせ
2020年11月9日
当カントリークラブの営業を12月6日(日)を持ちまして終了致します。 1975年の開業以来45年間の長きに渡りご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
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同新聞によれば、コロナの影響や7月豪雨でのコース一部崩落等により、利用者は昨季の6割程度に。また、約150人収容できるホテルも県の要請で4月下旬から5月末まで休業、観光バス団体ツアーの中止などにより昨季比で3割程度まで落ち込んでいたという。
土地は町が間に入って地権者から借りており、地権者には「当面はホテルやゴルフ場の施設は維持する」と報道。その間に運営継承先などを模索する考えのようだが、仮に閉鎖となった場合には入会保証金(預託金)は全額返還する意向のようです。
運営会社の木曽駒高原宇山カントリークラブ(株)の「第59期決算公告(2020年3月期)」(同CCホームページの電子公告より)によれば、売上高は約1・5億円、営業損失は約2278・8万円、当期損失は約2277万円、入会保証金は3億8830万円となっている。
第59期決算公告 http://www.kisokoma.co.jp/kisokoma_ucc/pdf/kessan59.pdf
大同特殊鋼(株)(名古屋市東区東桜1-1-10、TEL:052-963-7501、石黒武 社長)グループの同ゴルフ場は、中央自動車道・中津川ICより60q、JR中央本線・木曽福島駅より15分に位置。標高1000mの高原に展開し木曽駒高原ホテルと庭つづきのコースで白樺や唐松の林に囲まれた高原コース。
ちなみに、同CCの会員権相場(名義書換料110万円、年会費2・75万円=正会員・税込)は建っているものの、会員数も少なく預託金の返還にも応じているため売り物件が出てこないので成約はほとんどありません。
なお、同系列で同じ木曽町にある木曽駒高原観光開発(株)が経営している「木曽駒高原カントリークラブ」(18H、1963年(昭和38年)開場)は、別会社ということもあり今後も営業は継続されるようだ。
木曽駒高原CC URL=http://www.kisokoma.co.jp/kisokoma_cc/
参考までに、長野県で閉鎖したゴルフ場(9H、一部閉鎖含む)は、これまでに7コース。木曽駒高原宇山CCで8コース目となるが、閉鎖した7コースは全てメガソーラー(太陽光発電所)に転用となっている。
<参照資料>
→ 全国で閉鎖(完全・一時・一部)したゴルフ場一覧
→ ゴルフ場の跡地や遊休地を利用してメガソーラー基地を建設
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