「トムソンカントリー倶楽部」(18H、栃木県栃木市西方町本城字城山1451、TEL:0282-92-8888)の経営母体会社で東証一部上場の(株)廣済堂は、同CCを経営する連結子会社の(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部の全株式及び同社が同CCに対して有する債権を6月8日に譲渡し、経営交代したことが判明した。
トムソンナショナルCC URL=http://thomson-cc.com/(表示方法)
廣済堂のホームページ「最新情報」には、”(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部の譲渡に関するお知らせ”と題し6月9日付けで、下記のように譲渡の案内がされている。
発表元URL=https://www.kosaido.co.jp/press/2848/
(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部の譲渡に関するお知らせ
2020年6月9日
(株)廣済堂(本社:東京都港区、代表取締役社長 根岸千尋)は、2020年2月10日開催の取締役会において、当社の連結子会社である(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部(以下=TNCC)の全株式及び当社がTNCCに対して有する債権を、日本国の法人に対して譲渡することを決議し、同年6月8日に当該譲渡を実行いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
なお、譲渡相手先の名称及び本件株式等の譲渡契約の内容は、譲渡相手先の意向により公表を差し控えさせていただきます。また、本件による事業への影響は軽微であり、本件は適時開示基準に該当しません。
1.譲渡の理由
当社グループは、2020年5月15日に新中期経営計画「廣済堂大改造計画2020」を公表し、3つの事業領域(情報ソリューション事業、人材サービス事業、エンディング関連事業)をコア事業と位置づけ、各事業の抜本的改造及び、事業ポートフォリオの改革に着手しております。
このような状況のもと、ノンコア事業であるゴルフ関連事業については、ゴルフ事業に係る知見とネットワークを有する譲渡相手先へ譲渡することが最善と判断し、今般、本件株式等を譲渡することにいたしました。
なお、譲渡相手先は、引き続き、従来と変わらないゴルフ関連サービスを、TNCC会員様及び利用者様に提供する予定であるとのことです。
2.(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部の概要
名称 :(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部
所在地: 栃木県栃木市西方町本城1451番地
代表者の役職・氏名: 代表取締役社長 高橋 淳一
事業内容: ゴルフ場の経営
資本金: 10百万円
設立年月日: 2013年1月4日
3.譲渡相手先の概要
譲渡相手先は日本国の法人でありますが、譲渡相手先の意向により公表を差し控えさせていただきます。なお、譲渡相手先と当社及び当社グループとの間には、記載すべき資本関係、人的関係及び関連当事者として特記すべき事項はありません。
4.お問合せ先
本件に関する、TNCC会員様からのお問い合わせは、(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部へお願いいたします。
*一部省略しております
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トムソンCCは、平成12年(2000年)3月に廣済堂開発(株)が経営会社となり、トムソンナショナルカントリー倶楽部の名称で開場。平成24年に新設分割により廣済堂開発から新設立会社の(株)トムソンナショナルCCに経営が移行し、平成27年に運営会社を(株)トムソン(中島繁代表取締役)に変更すると共にゴルフ場名も現名称に変更され、これまで運営されてきた経緯をもつ。
→ トムソンCCのこれまでの経緯
(株)廣済堂の「第56回定時株主総会(6月29日)招集のご通知」によれば、(株)トムソンナショナルカントリー倶楽部の2020年3月期売上高は17百万円(前期比40・3%増)、営業損失8百万円(前期は2百万円の営業利益)の計上となっている
なお、一季出版(株)(TEL:03-5847-3366)発行のゴルフ特信によれば、「株主が交代し、7月にも商号やゴルフ場名を変更する予定があるが、会員の権利や運営については従来通り」と、(株)トムソンの話として報じている。
ちなみに、トムソンCCは名義書換停止のため会員権相場は建っておりません。平成27年に預託金の償還対策として預託金の永久債化を会員に案内。当時の会員数と預託金額は個人会員が295名で3億800万円、法人153社で3億3700万円で、合計約6億5000万円となっていた。
永久債とは
預託金債権の債務性を維持したまま、その償還時期をゴルフ場事業者が将来会社を解散・清算する時として、事実上返還を要しない性質の債務に転換する方法です。
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廣済堂は一時期、海外国内を合わせ10コース以上のゴルフ場を保有していたが、海外から国内へと次々に売却。トムソンCCのみが残っていたが、これででゴルフ事業からの完全撤廃となった格好だ。
→ 平成19年7月、廣済堂、海外のグループ2ゴルフ場を英国企業へ売却
→ 平成25年3月、埼玉廣済堂GC等、国内3コース、海外2コースの売却
↓↓↓ 令和2年8月3日追加
トムソンCC、ザ・ウエストCCに名称変更
今年6月8日にオーナー会社が交代したトムソンカントリー倶楽部は、弊社既報通りゴルフ場の名称変更を予定していたが、8月1日から「ザ・ウエストカントリークラブ」に変更することに決まった模様。ゴルフ場名変更に伴い、運営会社も「ウインズ(株)」 (中島繁代表取締役)に変更となるようだ。
令和2年8月3日にゴルフ場名を「トムソンカントリー倶楽部」から「ザ・ウエストカントリークラブ」に変更すると掲載しましたが、8月4日にゴルフ場に問合せしたところ、急遽、名称変更は取り止めになったということでした。誠に申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます。
運営会社は既報通り、(株)トムソン → ウィンズ(株)に商号変更しました。
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