オリエンタルゴルフ倶楽部を新設分割により分離させる

　（株）ユニマットゴルフマネジメント（東京都港区南青山2-12-14、菅原啓之代表取締役）は、新設分割により新設する（株）オリエンタルゴルフ倶楽部（住所＝同）に対し、同社が所有する兵庫県にあるゴルフ場の資産（借地権を含む）及び施設を含むゴルフ場運営事業に関する権利義務を承継させる旨を、12月3日付け官報に公告した。

　（株）オリエンタルゴルフ倶楽部に承継させるゴルフ場

　　オリエンタルゴルフ倶楽部（18Ｈ、三木市口吉川町東中坂の脇942-2、ＴＥＬ：0794-88-0020）

　　　　ＵＲＬ＝http://www.unimat-golf.jp/oriental/　→　ＵＲＬ変更（平成26年3月9日確認）

　会社分割に異議のある債権者は、本公告掲載の翌日から1ヶ月以内にお申し出下さいとなっており、最終貸借対照表も、同時にに開示されている。

　ちなみに、（株）ユニマットゴルフマネジメントは7月24日付け官報で、ユーグリーン中津川ＧＣ（岐阜県）を吸収分割によりゴルフ場事業を新会社に承継させる公告をした後の9月2日に、同ゴルフ場をシャトレーゼグループに売却していることを鑑みて、オリエンタルＧＣも年明けには売却するのではないかと推測される（あくまで個人的な見解ですが）。

　また、ユーグリーン中津川ＧＣより前の6月に新設会社・（株）ユニマット北総開発に対して、千葉県にある下記ゴルフ場の資産及び施設を含むゴルフ場運営事業に関する権利義務を承継させたが、今のところ両ゴルフ場は売却されてはいない。

　これで、（株）ユニマットゴルフマネジメントから独立したゴルフ場は4コース目となり、1コースが売却された訳だで、現在の保有ゴルフ場は19コースとなっている。

　ユニマットグループ全国ゴルフ場一覧

　　　　ＵＲＬ＝http://www.unimat-golf.jp/course.html

　参考までに、オリエンタルＧＣはスーパーのダイエーを創業した中内氏が関係する会社の（株）オリエンタルゴルフコーポレーションが平成4年10月に開場させたゴルフ場だったが、平成17年2月22日に約300億円の負債を抱えて大阪地裁へ民事再生法を申請し、後にユニマットグループが支援企業となり再建させた経緯をもつ。

　→ オリエンタルＧＣの過去の経緯

　なお、オリエンタルＧＣには約270名（法人が主体）の会員が残っているようだが、名義書換は停止中で会員権相場は建っておりません（年会費は12万円＝税別）。

　新設分割後にゴルフ場を売却するケースが多く見られ、昨年12月4日に「オリエンタルゴルフ倶楽部」（兵庫県三木市口吉川町東中坂の脇942-2）も年明けに売却するのではと報じたが、見事に的中、1月31日付けで母体会社が交代していたことが判明した。

　3月9日に、同ＧＣのホームページＵＲＬが変更されていたので、もしかしてと思った矢先であった。1月31日に新設分割により新設された（株）オリエンタルゴルフ倶楽部（住所＝ＯＧＭと同）の株式を（株）ＯＧＭ（今年1月10日設立、安原聖太代表取締役、大阪市北区西天満6-2-14）が取得したというもの。

　オリエンタルＧＣ　新ＵＲＬ＝http://orgc.jp/

　同ＧＣのホームページには、関連グループリンク集として「佐久リゾートゴルフ倶楽部」（18Ｈ、長野県南佐久郡佐久穂町大字上884-3、ＴＥＬ：0267-86-1100）、練習場の富士ゴルフセンター（大阪府堺市北区中村町1070-1、ＴＥＬ：072-254-3000）が案内されている。

　また、富士ゴルフセンターのホームページリンク集には、平成24年7月2日に大津地裁へ民事再生法を申請した「富士スタジアムゴルフ倶楽部」（南コース＝滋賀県甲賀市甲賀町五反田574、ＴＥＬ：0748-88-6600、北コース＝甲賀町和田702-2）が案内されていることから、同系列になるものと思われる。

　（株）ユニマットゴルフマネジメントでは、周辺にグループゴルフ場がなく、相乗効果が得られなかったことが売却の理由だと話しているようだ。また、会員（約50社）の権利・義務も、新会社が継承するという。