家電大手シャープが、建設途上で開発を断念した「吉野桜ゴルフ倶楽部」(18H計画、奈良県吉野町の町有地、一部造成)の跡地に、メガソーラー基地(大規模太陽光発電所)を建設する基本協定(土地の賃貸などに関する)を10月29日に結んだことが、新聞等の報道により判明した。
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報道によると、シャープ側から今年の1月下旬に打診があったようで。調印式には、北岡篤町長と向井和司・シャープソーラーシステム事業本部長らが出席し、北岡町長は「土地の有効利用が決まり、賃借料や法人税収入が見込まれ、メリットも大きい。新エネルギーの発展につなげたい」と語ったという。
予定地は、町役場の南西約2キロの山林(約126ヘクタール)で、村本建設(大阪市)の子会社が吉野GCを計画し平成5年に着工したものの、住民の反対や同建設の倒産等からとん挫。その計画地を町が約1億5千万円で購入していたもの。
→ 吉野桜GCの過去の経緯
発電所名は、「シャープ美吉野太陽光発電所」で、ここにソーラーパネルを8000枚設置し年間最大発電量2661メガワット/h(約820世帯分)を見込み、関西電力に売電するという。
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