帝国データバンクによると
http://www.tdb.co.jp
「東京」 既報、2012年1月23日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した(株)太平洋クラブ(資本金40億円、東京都港区芝浦1-12-3、代表桐明幸弘氏ほか1名)は、9月28日に債権者であるゴルフ会員有志から東京地裁へ会社更生法を申し立てられた。
申請代理人は、西村國彦弁護士(千代田区内幸町1-1-7、電話03-5511-4400)ほか3名。
(株)太平洋クラブは、1971年(昭和46年)5月に設立されたゴルフ場運営会社。設立以降、「札幌コース」(74年)、「軽井沢コース」(75年)、さらに77年には現在の『三井住友VISA太平洋マスターズ』が開催されることで有名な「御殿場コース」をオープン。
92年3月期は年収入高約125億円を計上、同年には米国の名門ゴルフ場運営会社であるぺブルビーチ社を買収(99年に売却)して話題を呼ぶなど、高い知名度を有していた。
しかし一方では、それまでの土地買収を含めた設備投資に伴う金融債務が巨額にのぼり、一部施設を売却するなど紆余曲折を経てきた。バブル崩壊後は、法人客の減少、客単価の下落など、ゴルフ事業を取り巻く環境が厳しさを増していた。
こうしたなか、2007年には大手不動産会社と提携して生き残りを図るほか、2010年4月には会社分割により(株)太平洋アリエスを設立、「御殿場コース」など5コースを譲渡していた。
しかし、預託金の償還を控え、資金不足になることが見込まれることから1月23日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請(申請時の負債1260億円)。スポンサーには、東証1部の(株)アコーディア・ゴルフ(東京都港区)が名乗りを挙げていた。
その後、2012年7月に再生計画案を東京地裁に提出していたが、一部会員が会社側の再生計画案に反対。会員主導による更生手続きによる再建を目指すべく、今回の申し立てとなった。
・・・・ ここまで ・・・・
→ 太平洋クラブのこれまでの経緯
これに対して「太平洋クラブ会員の権利を守る会」(以下=守る会)では、10月1日付けで、今回の会社更生法の申立と守る会は一切関係ない旨を、自社ブログで発表している。更生法の申立は守る会にとっても”晴天の霹靂”であったようだ。
守る会・掲載元 URL=http://taiheiyomamoru.blog.fc2.com/blog-entry-60.html
帝国データバンクの記事による、「太平洋クラブの会員有志が、9月28日に東京地裁へ会社更生の申立を行い、この申立代理人は守る会の東京事務局担当の西村國彦弁護士(さくら共同法律事務所)であるとのことです。
これまで、多くの会員や世話人の方々のご協力を得て、太平洋クラブの再生計画案に反対するという目的で活動を続けて来ましたが、今回の申立は、
@ 会社更生申立に必要な資金調達は、
A スポンサー候補は決定済みか、それは何処か、
・・・等の情報開示が一切されていない。
その上で、会社更生法申立が「守る会」の東京事務局担当の弁護士名によって申立てられ、一部の世話人が含まれていることから、守る会が主導または支援しているかのような誤解を与える。
そのことが、今までの活動に多大のご協力を頂いてきた会員や世話人の方々にもご迷惑をかけるというもの。西村弁護士他が守る会メンバーには内緒で、勝手に更正法申立を行ったようだ。
また、会社更生の申立てに関係した人物の区別が付くまで、一部世話人及び西村弁護士の東京事務局名も一時的に削除する旨も発表され、一時的に削除されていたが同日に解除(削除する文面も削除されている)され掲載されているようだ。
このことから、西村弁護士と守る会の間で何らかの話し合いがもたれたようだが、詳細は不明である。
いずれにせよ、10月3日に債権者集会が開催され、民事再生法の賛否が発表される。東京地裁が更正法申立をどのように判断されるかが注目されるところだ。
↓↓↓ 平成24年10月3日追加(続報)
9月28日の会社更生の申立に関して、申立は元一部の「太平洋クラブ会員の権利を守る会」の世話人が行ったもので、会社更生申立に必要な資金調達は会員有志の方から集められたようだ。
但し、特定のスポンサー候補は決定していないという。
↓↓↓ 平成24年10月3日追加
10月3日、再生計画案が否決される
↓↓↓ 平成24年10月4日追加(続報)
会社更生法の申立は守る会の会員等177名であることが判明。10月3日の決議結果が否決されることを想定し、更生手続きに速やかに移行出来るように申し立てたという。
会員有志は、「議決権総額では賛成が過半数となるが、債権者数では反対が過半数を占める。続行決議となる場合も、反対票が多数のため裁判所は続行決議をしない」と予測していたようで、まさにその通りの結果となった訳だ。
また、守る会では、「特定のスポンサー候補は決定していない」と発表しているが、過去のブログ(6月15日)では、スポンサー候補としてリゾートトラスト(株)、(株)隨縁リゾートが名乗りを挙げていると報告している。他にも数社と接触している模様だ。
このことから、スポンサー候補はある程度絞られており、大まかな更正計画案も作成されているのではないだろうか・・・あくまで私的な見解ですが。
勿論、管財人(保全管理人)がそれ以外にもスポンサー候補を募る可能性もあり、PGMが参戦してくる可能性もあり得るということになる。
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