御前水ゴルフ倶楽部を経営の美々リゾート開発(株)が民事再生法を申請

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御前水ゴルフ倶楽部を経営の美々リゾート開発(株)が民事再生法を申請
負債22億8千万円

北海道新聞より、平成23年3月22日

 北海道苫小牧市美沢のゴルフ場「御前水(ごぜんすい)ゴルフ倶楽部」を経営する美々(びび)リゾート開発(株)(苫小牧)は、札幌地裁苫小牧支部に民事再生法の適用を申請した。

 帝国データバンク苫小牧支店によると、負債総額は22億8千万円。今季は営業を継続する。申請日は17日。会員は約740人、従業員は4人。

 同支店によると、美々リゾート開発は1989年設立。92年に同ゴルフ場を開業した。

 新千歳空港に近い立地を生かして本州からの利用者も多かったが、近年は景気低迷と近隣ゴルフ場との競争激化で来場客が減少。売上高は2001年12月期の5億8千万円から、10年12月期には3億3千万円に落ち込んだ。

 昨年秋に預託金の返還期を迎えたが、返還できず、5件の返還請求訴訟が起きている。

御前水GC(北海道)の債権者説明会、非難集中
平成23年3月30日

 既報通り、3月17日に札幌地裁苫小牧支部に民事再生法の適用を申請した御前水ゴルフ倶楽部の経営会社・美々リゾート開発(株)(蔦森清克代表取締役)は、札幌市内で3月24日に債権者説明会を開いた。

 会社側の話では、スポンサーを募らず自主再建を目指す方針であることが判明、しかし、会員等に配布された資料はたったの2枚(1枚は式次第、もう1枚は資産と負債の概要)だけで、「自主再建を目指すというのに、民事再生を甘く考えている」と罵声が飛び交った模様。会員サイドは、再度の説明会開催を要請したという。

 美々リゾート開発(株)は1989年(平成元年)に林業の蔦森物産が設立、募集は800〜1300万円で行われ、その預託金50億円の約半分を使用して、1992年(平成4年)に同GCをオープン。

 10年目の預託金償還の折りに、償還請求があった会員に対して4割を返還し、残り(6割)の会員権を2分割して10年据置と決めた。昨年秋にその10年目を迎えたが、償還のメドが付かず会則を変更して、「額面100万円の永久会員権に再分割」することを求めた。

 しかし、一部会員が再分割に納得せず5件の預託金返還請求訴訟が起き、他の会員債権の保全を図る目的で民事再生法を申請したと説明している。

 同GCの評価は地元でも高く、最終的には賛同は得られると思われるが、そのためには会社側の会員を充分納得させる真摯な説明を果たす義務が必要ということになる。

 尚、申請代理人は濱崎徳亮弁護士(TEL:011-271-5305)他2名、監督委員は中嶋恭介弁護士(TEL:011-271-8305)が選任されている。

御前水GC(北海道)・守る会を結成し、会員主導による再建を目指す
平成24年2月3日

 平成23年3月17日に札幌地裁苫小牧支部に民事再生法の適用を申請した御前水ゴルフ倶楽部美々クラシックコースの経営会社・美々リゾート開発(株)だが、会員側は昨年5月に「御前水ゴルフ倶楽部会員を守る会」(松岡修也代表=前競技委員長、事務局=TEL:011-872-2936)を結成し、会社側の民事再生計画案を否決して会社更生手続きに移行させ、会員主導による再建を目指すことが判明した。

 守る会は美々リゾート開発(株)の現経営陣に対して、

 @ 経営陣の刷新、

 A 取締役会の議事録開示

 ・・・・などを求めるも拒否されたため、「現経営陣を排除してゴルフ場の再建をする」ことを決断したというもの。

 同GCの会員数は740名で、負債総額22億8275万円の全ては預託金となっており、「過半数以上の約430人が守る会に入会しているので、会社側の再生計画案を否決できる」と守る会は話しているという。

 弁済条件の相違は

  ・会社=退会会員は預託金の6%弁済し、継続会員は8%が新預託金(4年据置)

  ・守る会=退会会員は10%弁済、継続会員は10%が新預託金(4年据置)

 と守る会の弁済条件が有利になっている。また、同GCの用地の大半は経営者-族の所有地だが、土地賃貸契約が有効で今後17年間は問題ないとも。

御前水GC(北海道)・自主再建型の再生計画案を会員等に配布
平成24年2月16日

 民事再生手続き中で、会員組織の「御前水ゴルフ倶楽部会員を守る会」と会社側の対立が表面化した御前水ゴルフ倶楽部美々クラシックコースの経営会社・美々リゾート開発(株)(蔦森清克代表取締役他2名)は、会員を含む一般債権者に自主再建型の再生計画案を配布したことが判明した。

 会社側は、守る会に対抗して今回は弁済率をアップした計画案を配布、守る会はあくまで会社側に対抗して同計画案を否決するよう呼び掛け、会員有志がスポンサーになり再建する会社更生法で立ち向かうようだ。


 会社側(民事再生法・自主再建型)の弁済条件は、

  ・10年間で得られるキャッシュフローの見込額2億円を弁済原資にする

  ・退会会員は預託金の10%を弁済

   今年の弁済限度額2700万円で、その後の25〜28年は各年1200〜3000万円を限度に弁済
   (限度額超過の場合は按分弁済)

  ・継続会員は預託金の12%を新預託金(4年据置)

   据置満了後の返還限度額は平成29〜33年は各年1200〜2100万円を返還
   (限度額超過の場合は按分返還)

 守る会(会社更生法・会員有志がスポンサーになり再建)の弁済条件は、

  ・退会会員は預託金の14%を弁済

  ・継続会員は預託金の16%を弁済


 ・・・と、守る会も対抗して弁済率をアップしている。

 尚、今回の再生計画案を決議する債権者集会は3月12日(書面投票と併用)に開催されるが、2月3日既報通り、守る会には過半数以上の約430人が入会している模様で、可決されるか否かは微妙なところとなりそうだ。

御前水GC(北海道)経営の美々リゾート開発(株)
民事再生計画案が否決され会社更生法を申請
JC−NETより、平成24年3月16日

 JC−NETによると、平成23年3月17日に札幌地裁苫小牧支部に民事再生法の適用を申請した「御前水ゴルフ倶楽部美々クラシックコース」の経営会社・美々リゾート開発(株)(北海道苫小牧市美沢114-1、蔦森清克代表取締役)の再生計画案の決議を問う債権者集会(書面投票と併用)が3月12日に開かれたが、反対多数で再生計画案が否決されたことが判明した。

 弊社でも既報通り、『 守る会には過半数以上の約430人が入会している模様で、可決されるか否かは微妙なところとなりそうだ 』と伝えてきたが予想通りとなった格好だ。

 債権者数は635名(債権総額は19億4794万6509円)、反対票は301名、賛成票210名(債権額5億9434万2750円)と91票差となり、再生法の可決要件(債権者総数・債権総額の過半数の賛成)に届かず、否決されたようだ(不参加は124名)。

 「御前水ゴルフ倶楽部の権利を守る会」は、翌3月13日に同地裁へ同社のの会社更生法の適用申請をし、同地裁はこれを受理した模様。

 申請代理人は堀江健太弁護士(堀江・大崎・綱森法律事務所、札幌市中央区南1条西9丁目 第2北海ビル3階、TEL:011-280-3777)が選任されている。

 ちなみに、守る会の再建計画は会社更生法を適用し、会員有志がスポンサーになり再建を図るもので、会員への弁済条件は既報通り、

  ・退会会員は預託金の14%を弁済

  ・継続会員は預託金の16%を弁済

 ・・・となっている。

 守る会の事務局長・本谷秀作氏は、「会員の多くが今の経営者ではダメと考えた結果だ。今の経営者は信用できないし債権者の不信の念が強いことが改めて判明した。今後は一般社団法人を設立して会員自身による再建を目指す」と話しているという。

    ↓↓↓ 平成24年4月5日追加

 札幌地裁は美々リゾート開発(株)に対し、3月15日に会社更生法の保全命令を下し、保全管理人に再生手続きで監督委員を務めていた中嶋恭介弁護士(TEL:011-271-8305)を選任した。

 ちなみに、ゴルフ場は保全管理人の指示で4月27日にオープンを予定しているという。

御前水GC美々クラシックC(北海道)札幌地裁が更生法申請を棄却
破産の危機に、守る会は高裁に異議申立て
平成24年5月11日

 4月5日に、「ゴルフ場は保全管理人の指示で4月27日にオープンを予定」と伝えた「御前水ゴルフ倶楽部美々クラシックコースを経営する美々リゾート開発(株)だが、札幌地裁は4月20日に更生法の適用申請を棄却し、保全管理人は営業再開の停止を指示したことが判明した。

 公認会計士の意見書に基づき保全管理人が提出した報告書で、キャッシュ・フローは6197万円余の赤字と辛口に算定し、旧経営陣の一族に支払っている地代も「減額合意前の地代を求める」との回答を受けた等から、「破産手続開始の原因となる事実が生じる」とし、”更生計画案の作成の見込みがない”とした報告書を地裁に提出したためという。

 これに対し守る会側は、中嶋保全管理人の報告書を批判し反論、4月27日に地裁の破棄決定に対し札幌高裁に異議を申し立て、今後はスポンサーの募集なども視野に取り組みたいとした。

   ↓↓↓ 平成24年7月2日追加

 平成24年6月22日、札幌高裁が地裁決定を取消し更生手続きに移行

 OGIホールディングスの子会社・(株)アイランドゴルフがスポンサーに選定された。

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