JC−NETによると、平成23年3月17日に札幌地裁苫小牧支部に民事再生法の適用を申請した「御前水ゴルフ倶楽部美々クラシックコース」の経営会社・美々リゾート開発(株)(北海道苫小牧市美沢114-1、蔦森清克代表取締役)の再生計画案の決議を問う債権者集会(書面投票と併用)が3月12日に開かれたが、反対多数で再生計画案が否決されたことが判明した。
弊社でも既報通り、『 守る会には過半数以上の約430人が入会している模様で、可決されるか否かは微妙なところとなりそうだ 』と伝えてきたが予想通りとなった格好だ。
債権者数は635名(債権総額は19億4794万6509円)、反対票は301名、賛成票210名(債権額5億9434万2750円)と91票差となり、再生法の可決要件(債権者総数・債権総額の過半数の賛成)に届かず、否決されたようだ(不参加は124名)。
「御前水ゴルフ倶楽部の権利を守る会」は、翌3月13日に同地裁へ同社のの会社更生法の適用申請をし、同地裁はこれを受理した模様。
申請代理人は堀江健太弁護士(堀江・大崎・綱森法律事務所、札幌市中央区南1条西9丁目 第2北海ビル3階、TEL:011-280-3777)が選任されている。
ちなみに、守る会の再建計画は会社更生法を適用し、会員有志がスポンサーになり再建を図るもので、会員への弁済条件は既報通り、
・退会会員は預託金の14%を弁済
・継続会員は預託金の16%を弁済
・・・となっている。
守る会の事務局長・本谷秀作氏は、「会員の多くが今の経営者ではダメと考えた結果だ。今の経営者は信用できないし債権者の不信の念が強いことが改めて判明した。今後は一般社団法人を設立して会員自身による再建を目指す」と話しているという。
↓↓↓ 平成24年4月5日追加
札幌地裁は美々リゾート開発(株)に対し、3月15日に会社更生法の保全命令を下し、保全管理人に再生手続きで監督委員を務めていた中嶋恭介弁護士(TEL:011-271-8305)を選任した。
ちなみに、ゴルフ場は保全管理人の指示で4月27日にオープンを予定しているという。
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