「宮崎座論梅GC」を経営する日向観光開発(株)(宮崎県児湯郡新富町大字新田17605、昭和47年設立、資本金1600万円、代表者 山崎 一郎)は、12月1日、東京地裁へ民事再生手続開始の申立を行い、同日保全命令を受けた。
申立代理人は西村 國彦弁護士ほか、弁護士4名(さくら共同法律事務所、東京都千代田区内幸町1-1-7、TEL 03-5511-4400)。負債総額は流動的ながら12億4,600万円内外が見込まれている。
昭和47年2月設立、同49年12月「宮崎座論梅ゴルフクラブ」として創業、宮崎県児湯郡新富町の丘陵地にあり自然木を生かした18ホールのゴルフ場として親しまれ、最盛期の平成2年当時では売上高8億円内外を上げていた。
しかし、その後景気後退に加え県内ゴルフ場の増加から競合も厳しく来場者数は減少傾向を示したと聞かれ、対応策として料金の引き下げ、各トーナメントの開催などに注力したが、減収に歯止めが掛からず、前期売上高3億1,000万円内外と低迷し629万円の営業損失を計上した。
そのような中、預託金総額10億8,000万円内外のほとんどが償還期限を迎え、退会と預託金返還請求が増加し、この対応として預託金据え置き延長、経費削減など資金繰りの対応を図ってきたが、今後の事業継続と預託金返還請求に対し資金不足から対応は難しいと判断、今回の申し立てに至った。
関係者は「会員の高齢化も重なり4、5年間より退会が増加した」とコメントしている。なお、債権者説明会は12月8日高鍋中央公民館にて開催予定。
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