「北海道」 樺戸開発産業(株)(資本金9600万円、札幌市中央区北2条西2-4、代表清算人大鹿祐太郎氏)は、5月19日に札幌地裁へ特別清算を申請した。
申請代理人は村松弘康弁護士(札幌市中央区北2条西9、電話011-281-0757)、清水直弁護士(東京都中央区八重洲2-2-12、電話03-5202-0585)ほか。
当社は、1985年(昭和60年)11月に「(株)テイジイシイ」として設立されたゴルフ場経営業者。87年1月に「マルホ観光開発(株)」に商号変更、91年6月にオープンしたゴルフ場「ハッピーバレーゴルフクラブ」(石狩郡当別町、27H)の経営を手がけ、95年2月期には年収入高約7億8000万円をあげていた。
しかし、入場者数の減少やゴルフ場開発に伴う借入金負担、さらには会員に対する預託金償還も重荷となり、2000年4月3日に札幌地裁へ民事再生法の適用を申請(負債約103億円)、当時施行された「民事再生法」の道内申請企業第1号となった。
その後、2000年10月には再生計画認可決定を受け、同年11月に手続きは終結していたが、近年は景気低迷から入場者数が減少していたうえ、同業者との競合による客単価の伸び悩みから、2008年2月期の年収入高は約3億2000万円までダウンしていた。
こうしたなか、今年2月に約65億円に及ぶ預託金の抽選償還を開始する予定だったが、メドが立たず、3月3日付で会社分割を行い新会社「伊達山倶楽部(株)」(同所、代表山下宣彦氏)を設立。ゴルフ場の運営は同社が継承し、当社は4月13日付で現商号に変更、4月30日開催の株主総会で解散を決議していた。
負債は約84億円。
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