(株)日本航空(JAL、東京都品川区)は、ゴルフ場事業からの撤退を決め、3月19日に系列2コースの経営会社2社の株式を同日付けで売却したと発表した。今回の売却でJALグループのゴルフ場はゼロとなった。
売却した1社はフォレスト旭川カントりークラブ(18H、北海道旭川市神居町上雨粉430、TEL0166-75-3300)を経営する旭川リゾート開発(株)(資本金4億7500万円)。
同社の株式を保有するJALの子会社・日本航空インターナショナルが、(株)朝日コーボレーション(朝日コーポ、東京都港区、TEL03-5549-7701、手塚寛社長)に同株式を売却した。
これにより、同日付けで旭川リゾート開発(新本社住所=コースと同)の代表取締役に朝日コーポ取締役の波間豊氏が、支配人に境康宏氏が就任した。朝日コーポは、グループで足利CC(36H、栃木県)、東我孫子CC(27H、千葉県)など6コースを経営しており、今回のゴルフ場買収で7コースとなった。
朝日コーポは経営交代について、このほど会員に通知。その通知では『コースの素材は地域を代表し、立地にも恵まれている。会員の協力・理解を得なから地域に密着したクラブ運営を推進する』と述べている。
また、同杜は電磁乗用カートの導入(従来は電動カート)を決めた他、コースの難易度が高いことから、ティグラウンドを増設するなどで「ビギナーや女性も楽しめるコースにしたい」と語っている。
昨年の来場者数は約2万1000人で、道外からの来場が約半数。今年(クローズ明けの4月12日に営業開始予定)は、3万人の来場者を目指すとしている。
ちなみに、フォレスト旭川CCはJAL旭川CCのゴルフ場名で平成5年7月に会員制で開場。母体のJAS(旧・(株)日本エアシステム)がJALに吸収されたため、平成18年から現ゴルフ場名になった。
会員募集は開場前の平成2年から700万円(預託金の据置期間なし)等で行ったが、平成16年2月に会員権を5分割し、10年間の据置期間を設けた。これにより、現会員数は773名、ロ数では2173ロとなっている。
一方、JALが建設時から関わった苫小牧カントリー倶楽部ブルックスコース(18H、北海道苫小牧市字植苗437、TEL0144-58-3355)を経営する苫小牧緑化開発(株)の株式は、道内金業5社が出資する(株)サニット(山縣尚武代表、札幌市中央区)に売却、運営についてはパシフィックマネジメント(株)(PMC)グループのパシフィックスポーツアンドリゾーツ(株)(香本育良代表、東京都千代田区)に委託する。
同CCは平成4年7月に法人会員制でオープン。募集は預託金の据置期間を開場から10年据置きとして1800万円、2500万円他で行ったが、既報通り、平成14年1月に会員権の分割を会員に提案。
額面400万円または450万円を基準に2〜7分割しており、その際に預託金の据置期間を10年延長している。
↓↓↓ 平成25年10月17日追加
平成25年10月15日、フォレスト旭川CCを経営の旭川リゾート開発(株)が民事再生法を申請
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