本紙では昨年同様、3月下旬段階でゴルフ場を保有する企業グループのランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)を作成した。2大外資を筆頭に上位グループの動きが激しく、ゴルフ場のグループ化、提携に拍車がかかっている。
同段階でトップに立ったのはゴールドマン・サックス(GS)グループ。国内既設20コース、405ホールをこの1年間で増やし、114コース、2412ホールとなった。同グループは一昨年まで2年間、1位を保っていたが、PGGIHが上場したローンスター(LS)グループに昨年は抜かれ2位となっていた。
→2006年ゴルフ場保有ランキング
今度はグループのアコーディア・ゴルフを昨年11月に上場させ、その勢いと共にゴルフ場保有数で再逆転した。
2位は8コース、162ホール増で102コース、2214ホールとなったLSグループ。3月に立て続けにゴルフ場買収を発表したが、GSグループには及ばず、逆転を許した。
3位は4年連続で西部グループ。グループ再建のため3月末までに8コースを売却し、38コース、900ホールとなった。
4位は昨年同様、東急グループで1コース、18ホールが減少し、28コース、567ホールとなった。5位は10コース、225ホールが増加して26コース、531ホールとなり、前年の8位からジャンプアップしたオリックスグループ。増加数ではLSグループを上回った。
以下、6位から9位までがオリックスのランクアップでそれぞれ前年から1ランクダウン。6位は3コース、54ホール増で24コース、468ホールとなった市川造園グループ。7位は保有コース減(運営は従来通り18コース)で17コース、333ホールとなった太平洋クラブ。8位は前年同様で12コース、333ホールの富士カントリーグループ、9位は1コース、18ホール増で17コース、324ホールとなったユニマットグループ。
10位はグループ再編や投資ファンド等との提携で2コース増、2コース減と入れ替えがあったが前年同様12コース、252ホールでリゾートソリューションとなった。
その他、加森観光やGCEグループ、リゾートトラストが新規ゴルフ場取得等により12位にランクアップ。アーバンコーポレーションが16位に、パシフィックマネジメント(PMC)が20位にランクし、新興の上場企業で不動産投資事業を行う両社がゴルフ場事業参入2年足らずにして、上位ランク入りを果たした。
例年、4月上旬段階でまとめる保有・運営コースの一覧や動向については、ゴルフ特信資料集「2007年ゴルフ場企業グループ&系列」(定価5000円=消費税込み)として5月中に発行する。
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