本紙では昨年同様、3月下旬段階でゴルフ場を保有する企業グループのランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)を作成した。昨年1年間で170コース以上が経営交代するなど、以前にも増してゴルフ場売買・再編の動きが激しく、上位グループにも変化が現れている。
同段階でトップに立ったのはPGグループを含むローンスター(LS)グループ。国内既設16コース、315ホールをこの1年間で増やし、94コース、2052ホールとなった。周知のように、同グループのゴルフ場事業持株会社であるPGGIHはゴルフ場増加の勢いそのままに17年12月15日に東証一部へ上場した。
2位は昨年までは2年間、1位を保っていたゴールドマン・サックス(GS)グループ。この1年間の増加コースは国内既設9コース、207ホールで、94コース、2007ホールとなり、コース数は並んだものの、ホール数規模でローンスターに水をあけられた。
3位は3年連続で西部グループとなり、国内勢では依然トップ。コース数は46コースと変わりがなあったがホール数は9ホール減の125ホールとなった。
4位は東急グループで4コース、99ホールを増加し、28コース、567ホールとなり前年の5位からランクアップした。5位は独自の取得基準と運営手法でコース数を増やしている市川造園グループで前年比1コース増の21コース、414ホールとなり、前年の6位から1ランクアップした。
以下、前年同様の18コース、351ホールながら太平洋グループが前年の7位から6位にアップ、8コースが減少した富士カントリーグループは12コース、333ホールで前年の4位から7位に後退した。
8位は6コース、117ホールの大幅増で前年の19位からジャンプアップしたオリックスグループと、4コース、81ホールの増加(3月末引き渡し分含む)で11位からアップしたユニマットグループで、ともに16コース、306ホール。
10位はグループの再編と資本提携で社名も変更となったリゾートソリューション(前年まではミサワグループで集計)で4コース、45ホール減の12コース、252ホールとなった。その他では、4コース、72ホール増で東京建物がテンコースホルダーとなり、トップ20グループ入りを果たしている。
上位20グループの中では、前年に9位だった大洋緑化がローンスター・グループ等に、14位だった私市グループがゴールドマン・サックスグループ等に吸収され、ランクから姿を消した。
また、内定分を含めるとローンスターが95コース、2070ホールでトップを固める勢い、オリックスグループは22コース、455ホールに拡張し、現在のランクで5位に浮上する。
次号では、その他外資や上位グループに迫る企業、運営受託を含めた企業グループの動向を特集する。
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