たかを観光(株)(資本金6346万円、札幌市南区常盤199、代表渡辺裕一氏、従業員37名)は、12月6日に札幌地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、再生手続き開始決定を受けた。
申請代理人は末長宏章弁護士(札幌市中央区北4条西20-1-28、電話011-631-2300)ほか3名。監督委員は吉川武弁護士(札幌市中央区北2条西13-1-1、電話011-272-0272)。
当社は、1972年(昭和47年)創業、74年(昭和49年)7月に法人改組したゴルフ場の経営業者。
設立以降、札幌市内でのゴルフ場開発に力を入れるほか、九州などでもゴルフ場開発を計画、業容拡大を図ってきたが、バブル崩壊によりゴルフ場入場者数が頭打ちとなるなか、金融機関からの多額の借入金が負担となり資金繰りが悪化。
ゴルフ会員権の預託金返還請求負担から、98年3月に負債約711億円を抱え札幌地裁へ和議開始を申請した。
その後、札幌地裁より和議認可を受け、和議条件に基づいた債務の返済を進めるなかで経営再建を図り、札幌市内の中心部から比較的近距離に立地している、
「羊ケ丘カントリークラブ」(18H、札幌市豊平区)
「真駒内カントリークラブ」(36H、札幌市南区)
「滝のカントリークラブ」(27H、札幌市南区)
の3ヵ所のゴルフ場の経営に特化、2006年11月期には3コースの年間入場者数約14万2900名、年収入高約15億7100万円をあげていた。
しかし、財務面は累積損失の負担が重く債務超過で、資金繰りに余裕は見られず、一般和議債権者への返済も困難な状況となり、今回の措置となった。
負債は約226億円。
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