東証一部に上場する東京建物(株)系列のゴルフ場運営会社、(株)ジェイゴルフ(福長育成社長、東京都中央区八重洲1-9-9 東京建物ビル5階、TEL03-3275-2555)は、3月3日にJFEスチール系列の4コースを取得し、保有・運営ゴルフ場が16コースとなった。
これで、グループ別の保有ゴルフ場数はリゾートソリューション等を上回り9番目、ホール数は315ホールで9番目となった。また4月になると17コース、333ホールで太平洋クラブのコース・ホール数と同規模となる。
3月3日付けで、赤坂CC(18H、岡山県赤磐市)の資産を保有していたJFE物流(株)(東京都千代田区)は吸収分割で赤坂企業(株)(赤磐市)にゴルフ場事業を譲渡、同じくパイロンネルソンCC(27H、福島県いわき市)を保有していたNKF(株)は(株)バイロンネルソンカントリークラプ(いわき市)に譲渡した。
ジェイゴルフは、これらゴルフ場事業の譲渡を受けた2社の株式を同日付けで取得。さらに、リバー富士CC(27H、静岡県庵原郡富士川町)保有・運営の富士川開発(株)、鷲羽GC(18H、岡山県倉敷市)保有・運営の鷲羽開発(株)の株式を取得して、計4ゴルフ場を傘下に収め、代表には福長社長が就任した。傘下としたゴルフ場企業は今後保有会社となり、運営はすべてジェイゴルフが行う。
同日付けで各ゴルフ場の従業員もジェイゴルフに移籍、支配人も新体制(バイロンネルソン=大澤豊氏、リバー富士=後藤格氏、赤坂=月守保氏、鷲羽=木梨正夫氏)となった。ゴルフ場名の変更はない。
JFEスチール側では退会希望の会員に全額預託金を返還。継続希望の会員には新預託金(3年据置)額面に切替えを行っており、ジェイゴルフ側では移行手続きが一段落する4月以降にも昨年11月13日から停止している会員権の名変を再開する方針。
新額面はリバー富士と鷲羽が300万円、赤坂が150万円となっている。ちなみに、バイロンネルソンは法人会員制で譲渡不可(新額面等は非公表)のスタイルに変更はないという。
なお、ジェイゴルフは昨年4月以降、今回の4コースを含め6コースの増加となった。再生会社のスポンサーとなり昨年5月末に河口湘CC(27H、山梨)が加わり、今年2月1日に大成建設グループから東条GC(18H、兵庫)を取得した。(関連記事)
さらに大成建設グループからは白河高原CC(18H、福島)を4月1日付けで取得することが決まっており、保有・運営ゴルフ場は17コースとなる予定だ。
平成16年3月末に日光GP・ハレル(18H、栃木)を取得して以来、急拡大を続けるジェイゴルフだが、今後当面はゴルフ場の新規取得よりも既存ゴルフ場の収益基盤充実に力を入れる意向を示している。
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■平成21年12月11日、東京建物グループの6コースをアコーディア・ゴルフに売却
日光GP:アレル、キャッスルヒルCC、つくでGC:カムズ、霞GC、JG芸濃、JG四日市C
■平成21年12月11日付け、(株)ジェイゴルフが売却の6コース以外の事業を新設分割
新設の商号も(株)ジェイゴルフ、残り12コースで事業継続
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