東急不動産(株)(東京都渋谷区、植木正威社長)は、3月末に「関西カントリークラブ」(18H、京都府亀岡市西別院町柚原春瀬10、TEL0771-27-2131、昭和52年開場)を買収し、4月2日から東急不動産グループの傘下とした。
これにより、同グループ所有ゴルフ場は19コースとなり、賃借経営のニセコ東急GC(18H、北海道)を含めると20コースになる。
富士火災海上系の法人から同CCを経営する関西カントリー(株)の全株式を取得して、傘下に収めたもの。同社は既報通り、2月27日に行われた株主総会で会社分割し、同じ社名の新会社にゴルフ場事業における権利・義務を承継することを決議した(但し、預託金以外の金融債務は承継せず)。
この分割の理由について、「経営の健全化を図るため新設分割するに至った」としていたが、当時は東急不動産の傘下になることは明らかにしていなかった。
今回の経営交代もあり新会社の関西カントリー(株)の代表取締役には、(株)東急リゾートサービス取締役の平塚秀昭氏が就任している。
平日会員を含め約900名在籍する会員に対する権利・義務に関しては、新会社が一切を引き継いでおり変更はないとしている。支配人も従来通り山下博英氏が務める。
ただし、運営については、委託していたオリックスグループとの契約を3月末で解消し、自社運営となっている。
東急不動産は、関西CCを系列に加えたことについて「当社の関西地区ゴルフ場との相乗効果を期待している」と語っており、(株)太平洋クラブと結んだ戦略的事業提携に基づき、同CC会員と太平洋クラブ会員とで相互利用(平日に優待利用)する話も進んでいるようだ。
ちなみに、同CCは丘陵コースとはいうものの、フラットな上に各ホールはセパレートされ、グリーンはベントの1グリーン。ゴルファーの評価が高く、会員権も京都府のクラブでは城陽CC(36H)に次いで相場が高い。
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