「伊豆大仁CC」(静岡)等6コース(他に系列が1コース)を保有する伊藤忠商事(株)は、青森県の「八甲田ビューカントリークラブ」(昭和55年7月開場、27H、十和田市大字法量字谷地20-1、TEL:0176-74-2511)を経営する(株)八甲田ビューカントリークラブ(資本金1億円)の株式を3月16日に開かれた同社の株主総会で承認し、売却したことが判明した。
売却先は、日興コーディアルグループの不動産投資顧問会社で、東証マザーズ上場の(株)シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(以下=SIA、東京都、TEL:03-5218-5520、林正道社長、資本金114億815万円、平成14年設立)で、伊藤忠出身の福田光昭代表取締役は退任し、後任にはSIAの野崎義雄氏が就任したという。
株式の売買(売却価額は未公表)による経営交代で、同CCの会員(約1000名・正会員)の権利・義務に変更はなく、これまで応じてきた預託金(最高額500万円)の償還にも、SIA側で応じると話しており、従業員も継続雇用されるという。
ちなみに、SIAは三井不動産(株)とリゾートソリューション(株)等と共同で「アマンテス・ゴルフ・アンド・リゾーツ投資事業有限責任組合」を設立、積極的にゴルフ場への投資を行っており、ラ・ヴィスタGR(千葉)の保有会社の株式を取得している他に、「東雲GC」(栃木)、「宇城CC・旭国際東條CC」(共に兵庫)等を傘下に収め、さらに民事再生手続き中の「あさひヶ丘CC」(栃木)のスポンサーにも内定している。
一方、伊藤忠商事グループは脱ゴルフ場事業を目指している模様で、今後も保有するゴルフ場の売却が出てくるものと思われる。
八甲田ビューCCのの経緯
「八甲田ビューカントリークラブ」は、SIAからシー・シー・コアファーマシー(株)に経営交代。平成20年9月には東京ベイトラスト(株)(平成20年5月設立、東京都中央区銀座8-10-15SBMビル5F、TEL:03-3569-2288)に経営交代。
そして平成25年以降は十和田出身の創業者が興した住宅建築の(株)東京組(東京都世田谷区用賀4-10-1)が親会社となり運営されているという。
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