平成6年にオープンした入来城山ゴルフ倶楽部の指名入札による売却が注目されていたが、PG(PGGIH)グループ(本部=東京都港区、廣瀬光雄代表取締役会長兼社長)が、優先交渉権を獲得したことが本紙の調べで分かった。
既報通り、同GCは経営再建中のホテル・レジャー産業の城山観光(株)が経営していたが、私的整理ガイドラインに沿って三菱UFJ信託銀行を通じ売却することになっている。
指名入札に参加したのは、国内有力企業はもとより、日本のゴルフ場経営に参画して、次々にゴルフ場を傘下に収めているPGグループやGSグループも含まれており、入札参加企業数は10指を大幅に超えたと見られている。その中でPGグループは他の入札参加者を上回る推定20億円以上の金額を提示し、優先交渉権を獲得した。
売却対象となるのは、同GCのクラブハウスとハウス周辺の1万2千坪の用地、管理棟などの不動産と営業権等となっている。
コース用地はその大部分の29万坪を薩摩川内市が所有しており、その賃貸借の関して同市からの承認が必要になるが、PGグループは上場企業ということもあり、賃貸借契約はスムーズに行われるとみられている。
同GCは川田太三氏の設計で、ハウスから全18ホールを眺望でき、ゴルファーの人気も非常に高く(県内で3指に入る人気コース)、来場者も安定、さらに多額のキャッシュフローも出ていることからゴルフ場事業の拡大を目指す企業はもとより、新規にゴルフ場事業の参入を目指す企業にも注目されていた。
なお、銀行側やPGグループ等は、今回の件についてコメントを控えている。
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