東証一部上場のPGGIH(廣瀬光雄会長兼社長、東京都港区、TEL03-5776-8800)は平成18年9月27日、連結子会社が、勝田ゴルフ倶楽部(18H、パブリック、茨城県ひたちなか市)を保有するジャスダック上場のイマジニア(株)(東京都新宿区)から同GCの事業及び資産を譲り受ける決議をしたと発表した。
同GCを譲り受ける連結子会社はPGPアセットホールディングス1有限会社(草深多計志代表、資本金300万円=フォレスト三木(株)100%出資)。9月27日にイマジニアと事業譲渡契約を締結し、10月31日付けで同GCの事業譲渡を受ける予定としている。
譲り受ける資産は、帳簿価格で6億8600万円(建物9千万円、構築物3200万円、土地5億6200万円他)で、勝田GCの平成18年3月期売上高は3億4500万円。負債はなく、譲渡価格は予定する10月31日時点の譲渡資産の時価を基準にするとしている。
ゴルフ場事業を拡大しているPGGIHは既報通り、9月に2コース(多治見北GCと加賀セントラルGC)の取得を発表したばかり。鹿児島の入来山GCの優先交渉権も獲得しており、ここのところ攻勢が続いている。勝田GCは11月からPGMが運営する。
一方、勝田GCを譲渡する側のイマジニア(株)は、平成16年10月20日付けでパブリックの同GCを買収(運営は当時から運営を受託していたリゾートソリューション(株)が担当)し、約2年間保有していた。
同社では、勝田GCの取得はモバイルを活用した様々なサービスのテスト運営の実施を目的としていたとし、”当初の目的は達成できたものと考え、譲渡する”ことにしたという。
テスト運営によって得られたノウハウや顧客ニーズは、会員制のゴルフ場サービス事業を行っている子会社のゴールドゴルフ(株)を通じてサービスを展開するとしている。
ちなみに、イマジニアが2年前に勝田GCを取得した際の取得額は12億円といわれている。今回の譲渡額は推定22億円になるものとみられ、2年で時価がほぼ倍に上がったことになる。ゴルフ場の2次売買が活発化しており、”ゴルフ場再生”で収益を伸ばす企業も増えていきそうだ。
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