25メンバーズ倶楽部琵琶池コース(18H、栃木県大田原市藤沢琵琶池91-4)を運営し、会員権の発行会社である(株)25メンバーズ倶楽部(住所=同、尾形陽一郎代表取締役、資本金5000万円)は、平成18年4月24日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日同地裁から保全命令を受けたことが、このほど分かった。
申請代理人は神村大輔弁護士(TEL03-5562-8782)他で、監督委員には新保義隆弁護士が選任された。
同社は平成6年1月設立で、川崎定徳(株)が所有する同倶楽部を平成7年4月オープン(6年7月仮オープン)した当初から運営していた。会員募集は6年4月頃から1200万円(預託金950万円)、1450万円(同1150万円)で行い、現会員数は約50名としている。
計約7億7000万円の預託金据置期間は15年とあって、まだ償還問題は発生していないが、営業利益レベルで毎年赤字が続き、債務超過に陥っていた。平成17年度の入場者数は3万人弱で、売上げは約3億1000万円だった。負債総額は、預託金を含め13億2000万円としている。
ところで、尾形陽一郎氏は不動産の流動化やゴルフ場再生を行っている(株)アクティオ21(東京都渋谷区恵比寿南1-16-11、TEL03-5725-6363、資本金1000万円)の代表取締役。
同社は、民事再生の加賀セントラルGC(18H、石川県)と多治見北GC(18H、岐阜県)のスポンサーで、加賀セントラルを経営する有限会社加賀セントラルゴルフ倶楽部では、尾形氏が代表取締役に就任している。
ちなみに、琵琶池の会員に対してはスポンサー候補として、東証一部上場で松井田妙義GC(旧・東軽井沢GC、18H、群馬県)と相武CC(18H、東京都)を傘下に収めているパシフィックマネジメント(株)(PMC、高塚優社長、東京都千代田区、TEL03-5251-8511)を予定していると報告。アクティオ21は、25メンバーズを再生した上でPMCに譲渡する考えのようだ。
なお、会員のプレー権については検討中だが、何らかの形で保障するとみられる。
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