東急建設系列のTCプロパティーズ(株)(東京都渋谷区渋谷1-16-14、澤昌三社長、資本金768億円)は、経営する思い川東急ゴルフ倶楽部(18H、栃木県鹿沼市西沢町1805-1、TEL0289-77-3131、運営=(株)思い川東急ゴルフ倶楽部)を市川造園土木の市川金次郎会長代表取締役を務める(株)ロイヤルヴィレッジゴルフ倶楽部(東京都練馬区大泉学園町8-18-10、TEL03-3925-2323、資本金1500万円)に推定約2億円で売却することが複数の関係者の話で分かった。
TCプロパティーズは、譲渡先や譲渡時期についてはコメントを控えているものの、「第三者に営業譲渡する」ことは明らかにした。また、「会員に対しては、預託金を全額返還する」としており、平成18年4月に返還申請を受付け、5月には順次預託金を返還する予定という。
同ゴルフ場は昭和50年に東急建設(株)が栃木東急GCのゴルフ場名で開場。昭和62年にコースを閉鎖して全面改造し、昭和63年に現ゴルフ場名で営業を再開した。平成15年には東急建設の会社分割で、同ゴルフ場と四日市東急GC(18H、三重県)、それに会員の預託金は不動産事業を行うTCプロパティーズ(株)に組み込まれた。
現会員数は正・平ファミリー会員を含めて380名強で、会員権の預託金額は平日の100万円から正会員の350万円、900万円等があるが、中心となる預託金は350万円で、返還する預託金額は10億円超になる見込みだ。
3月28日から会員権の名変を停止し、会員には営業譲渡する旨と預託金の返還手続きについて案内文を送付している。そこでは、今後のプレーについて営業譲渡を受けた会社から、何らかの案内があるとしている。
営業譲渡を受けた(株)ロイヤルヴィレッジゴルフ倶楽部側の市川代表が出張中のため詳細は聞けなかったが、6月1日には新体制での経営になる予定で、ゴルフ場名も”東急”の2文字を外した名称になると言われている。
なお、(株)ロイヤルヴィレッジゴルフ倶楽部としては11コース目、市川造園グループとしては22コース目のゴルフ場となる。→参照資料
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