『 マンギラオゴルフ倶楽部(グアム島)の経営会社・(株)テイ・エイチ・コーポレーション(港区虎ノ門1-13-3、登記面=港区虎ノ門1-4-2、代表橘延治氏)は、平成18年4月7日に東京地裁へ民事再生法を申請した 』と報じたが、同社の申請代理人は服部弘志弁護士は、このほど再生計画案をまとめて、会員を含む一般債権者に配布したことが判明した。
同GCは会員募集を平成4年2月から1800万円(預託金1500万円、10年据置)で行ったが、10年後には据置期間を延長し預託金の償還問題をなんとか乗り切ったものの、累積赤字も膨らみ債務超過の状態が続いていため再生法を申請した。
再生計画案の基本方針は、
同CCの施設を所有する現地法人・TH Corporation(TH)の株式を保有する再生債務者が、
その株式をスポンサーに譲渡し、その譲渡代金を弁済原資に当てるもので、手続きの中で
借入金も精算し、弁済終了後に、再生債務者は清算する。
スポンサーは、(株)オンワード樫山の子会社で現地法人のOnward Beach Rcsort Guam社
負債の内訳は、
・会員257名の預託金総額50億5500万円
(長谷工関連3億4500万円、東洋不動産7億5000万円)
・一般再生債権は計19億2696万円余
(長谷工関連9億5510万円余、東洋不動産9億5384万円余)
会員への弁済条件等は、
・全会員に預託金の全額を一括弁済(決定確定日から5ヶ月以内)
・退会後、新たに会員契約を締結し、プレー権(無額面、譲渡可)は保護される
※預託金全額を弁済できたのは、THの株式が予定の倍以上「推定50数億円」の額で売却
でき、母体の長谷工・東洋不動産が、債権を事実上放棄したためと報告。
ちなみに、オンワードグループはレイクランドCC(18H、栃木県宇都宮市福岡町1087)を経営し、昨年5月にはリソル系列(旧・ミサワ)からグアム島のタロフォフォGR(18H)を取得し、今年中にオンワードゴルフリゾートタロフォフォとして再開場を予定するなど、ゴルフ場事業を拡大している。
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