ボタン数々あれど、私は昔のオーバーコートに付いていたような厚みにあるクラッシックなものや、アンティークのブラウスによく使われている素朴な貝ボタンが好きです。

個性を主張しすぎないから、誰がとなりにきても仲良くやれる、今回はアクリルパーツも加わってさらににぎやかで楽しそう。

縦の帯状に並んだボタンをじっと見ていると子供の頃、図鑑で見た越冬する蝶の群れの写真をふと思い出しました。

おびただしい数の蝶が身を寄せ合っている姿は、見ようによってはちょっとグロテスクかもしれませんが、私にはひとつひとつが命として見え、いったいこの中のいくつが再び春を迎えられるのだろうかと思うと、心がしんとなります。

どうかみんなが無事飛び立てますようにとの希望を託し、ありったけの明るい色をちりばめました。