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古布を使った布箱
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ビーズ・スパングルの彩り
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1・2月
古布を使った布箱
何年も前から何かを作りたい、と取り出しては眺めていた龍の文様の古布。購入先は白金台の『時代布 池田』。アンティーク着物のコレクターとしても有名な池田重子先生のお店です。その時はまだお元気で、先生自らが包んで下さることにとても緊張したことを覚えています。
生地が小さかったので、最初は口金をつけて小さなバッグにしようかと思ったのですが、龍といえば竜宮玉手箱、は無理だけど、そんな魅惑的な箱が作れたらと取り組み始めました。
一番の見せどころは龍のうろこ。選んだのはセロファン紙のようにうすく透明なグリーンのスパングル。
このために作られたのかと思うほど見事な「うろこ感」。それを引き立て、かつ、なじませるために色や大きさの違うスパングルを、ところどころに取り混ぜます。
さざれのターコイズや大理石調のビーズといったナチュラルな素材を使い、大きさの違うビーズをランダムに並べることで自然に近いラインが生まれます。
龍の大好きな玉をスパンコールやビーズで空間にちりばめましょう。こちらは龍の刺繍の時とは反対にマットな色を選んで、メリハリを出します。
古い布をあえてモダンに提案したかったので、マカロンのようなポップな色調でまとめました。布をぎりぎりまで使いたくて、不規則に入ったはぎ合わせが、かえってアクセントとなり全体を引き締めてくれています。
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