乳がん自己診断

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かんたん自己診断
■自己検診のやり方

1.あなたは男性ですか?女性ですか?

女性(→2へ)
男性=少ないですが男性乳がんもあります。乳房の奥にしこりがあったら問題です。触って確かめてみましょう。
少し痛む、何となく腫れているものは、女性化乳房症といいます。これは良性です。疲れていたり、肝臓が弱っていたり、男性・女性ホルモンのバランスが悪くなっていたりした場合に起こります。
何もなかったら、あなたの奥様、お母様に交代して「女性の場合」からやってみませんか?(→女性の場合へ)

2.何か症状はありますか?

しこりを触れる(→3へ)
乳頭から汁が出る(→7へ)
痛い=20才、30才代の若い人は痛みがあっても異常ではありません。生理前に張って痛くなるのは病気ではありませんし、授乳をしない人は、より強く痛みや腫れ、しこりのような感じなどの症状が出やすいようです。あまり心配しすぎないように。
ただし、「痛みが強く、張った感じ」の人は乳がんをみつけにくいので、1年に1回は検診を受けましょう。(→乳がんと自己検診へ)
よくわからない=今、日本では女性の場合乳がんが一番多く、子宮がんの2倍に達します。はたらく女性が増えて、食べ物や生活スタイルが変化してきたからでしょう。
乳がんの予防はふとりすぎない(もともとやせている人が普通の体重になっても太ったことになる場合があります)、ストレスをためすぎないことが大切です。
ストレスによって女性ホルモンのバランスが悪くなり、がんなどの成人病がはじまりやすくなります。男性は「ガツンと言っちゃうよ」などと言ってクダを巻いていてもいいのですが、女性はそんな生活をしているとマズいことになりそうです。(→乳がんと自己検診へ)

3.片側の乳房だけですか?

いいえ(→4へ)
はい(→5へ)

4.押すと痛いですか?

痛い(→乳腺症と乳がんへ)
痛くない

5.腫れて痛いですか?

痛い(→授乳と乳腺炎へ)
痛くない(→6へ)

6.石ころのように硬いですか?

硬い(→乳腺症と乳がんへ)
硬くない=良性腫瘍
代表的な良性腫瘍は(1)「繊維腺腫」(せんいせんしゅ)といいます。
これは若いときにできることが多く、さわるとクリクリ動くような感じで、消しゴムよりやわらかい感触です。大きさはいろいろ、アズキ粒くらいからウズラの卵くらいまで(もっと大きくなることもあります)。
(2)嚢胞は乳腺症の一種です。母乳のたまるところに水分がたまって丸い水袋になっているものです。(→乳腺症と乳がんへ)
他にもいろいろありますので、「しこり」を触れたらしっかり調べておくほうが安心ですよ。(→乳房の手術へ)

7.どのような汁でしょうか?

母乳のようなもの=女性ホルモンのバランスで50才以上の人でも母乳が出ることがあります。あまり心配は要りませんが1年1回は検診を受けましょう。
少し黄色っぽい=たくさん出たり、ネバネバした液の場合は細胞の検査を受けましょう。乳腺症と考えられますが初期の乳がんの場合もあります。
血液=乳がんの可能性があります。
乳腺炎や良性のしこりでも血液が出ることがあります。乳がんでない場合の方が実際は多いのですが、専門的に調べておいた方が安心ですよ。(→乳腺症と乳がんへ)

8.身近な人に乳がんの人が居ますか?

はい=乳がんは遺伝することがあります。今何ともなくても1年に1回は検診を受けましょう。今の医学では「しこり」になる前の手指ではわからないほどの小さながんをみつけることができます。そのような段階で見つかった乳がんは、「日帰りの治療」で済みます。乳房切除はしなくて良い場合も多いのです。
いいえ=60才代の人の乳がんが特に増えています。(→症状がよくわからないへ)


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