乳腺症と言われたら、それは乳房がはっている人という意味で、治療が必要という意味ではありません。乳房が張っているからしこりとまぎらわしい。だから検診でひっかかります。

乳腺症にはどういう人がなりやすいのでしょうか。

４０歳代の人やストレスが多い人は乳腺症になりやすいようです。
授乳期に乳腺炎になった人も乳腺症になりやすい。
授乳しなかった人や短期間の授乳しかしなかった人も、やはり乳腺症にかかりやすいようです。

乳腺症は病理学的に乳がんには変化しません。
だから乳腺症と言われても、あまり心配しすぎないほうがよいですよ。

上の図を見て下さい。手指で触ると乳腺症も乳がんもどちらもクリクリと触れます。
乳腺症は、母乳がたまるところが女性ホルモンの刺激を受けて、腫れるために起こります。
乳がんは、ほとんど乳汁が通る管から発生します。

両者は全然違うのですが、はっきり区別することが、つまり正しく診断することが難しいので、マンモグラフィー・エコー・細胞診などの検査が必要になるのです。

乳腺症と言われたら定期的に検診を受けましょう。



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