入札期間に入札者がなく、平成17年6月7日までを期限として先着順による特別売却となっていた白鳥カントリークラブの競売だが、名古屋市の不動産業者が入札し、6月9日付けで福島地裁が許可決定を下したことが明らかになった。
入札した不動産会社では、まだ代金(最低売却価格の9485万7600円)納付等の手続きを残していることから、今のところ詳細は明らかにしていないが、ゴルフ場の引き渡し、会員のプレーに関してゴルフ場オーナーサイド、会員と協議する意向を示した。
不動産会社のグループは全国各地に営業所があり、今後ゴルフ場買収を積極的に進める意向で、ゴルフ場・リゾート事業を拡大したいという。
同CCは昭和50年にファーイーストCC国見Cとして開場。当時はゴルフ用品会社でもあったファーイースト本社の経営であったが、不動産業の第一商会(現、エヌ・ジー・ユー)グループが同本社を61年に買収し、同CC佐伯C(現、CC桃太郎、岡山県)を含め2コースを傘下に収めた。
そして2コースの改造等を計画、国見Cについては62年から約2年間閉鎖し、平成元年4月に現、白鳥CC(運営は(株)白鳥ゴル倶楽部)として再オープンした。当時、旧会員は半数が退会したが、62年から160万円(預託金110万円)等で新規会員を募集し、約1650名の正会員を含め2350名前後の会員が在籍しているという。
競売で落札者が決定したことで、今後経営は移管されることになり、新旧両社の協議が待たれるところとなった。
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