平成16年5月26日付けで債権者に通知した文書によると、「東京建物グループは支援金額につき最高額の提示を行ったことに加え、会員のプレー権の確保は元より当社のゴルフ場の運営を最も現状に近く引き継ぐ提案を行ったことからスポンサーとして選定した」と報告している。
同社はスポンサーの決定に際して広い範囲で候補者を募った上で入札手続きを実施したとしていおり、関係者の話では当初11社から申込があり1次入札で絞られた5社の中から最高額を提示した東京建物(株)が”最優先の交渉権”を取得したという。
再生支援の内容とsては、東京建物グループが関連会社において(株)ホロンGCの株式を取得し、ゴルフ場を承継して再生することになるとしている。また、
@ プレーを継承する会員にはプレー権を認め追加預託金の徴収は行わない、
A 年会費は現行水準が維持され、名変料については流通性を高めるため当面の間は減額される、
B 東京建物グループは現状の運営方針を尊重し、かかる運営を維持する方法での事業再生を
目指す、
・・・としている。
今後については8月18日までに再生計画案を静岡地裁に提出する予定で、債権者の賛同を得られれば今年10月以降にも東京建物グループ傘下で再建する運びとなる。
東京建物は、大成建設からゴルフ場会社の株式を取得して今年4月から日光ゴルフパーク・ハレル(18H、栃木県、旧:日光インターCC)の経営に乗り出すとともに、「年間5コースの取得・再生を目指す」とゴルフ場運営・再生事業の拡大策を発表したばかり。
計画通りに進むと、東京建物グループとしては2コース目の経営・所有となる(従来の運営受託コースは受託契約を解除済み)。会員制のゴルフ場の運営は初めて。
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