(株)ケー・ケー(資本金5550万円、北海道札幌市白石区菊水9条3-5-19、井下行彦社長)と(株)ザ・クラブ・シェイクスピア・サッポロ(同所)、北央観光開発(株)(資本金4000万円、北海道札幌市中央区盤渓499-1、浅利一紀社長)の3社は、平成15年6月10日に札幌地裁へ民事再生法を申請し、同日、同地裁より保全命令を受けた。
申請代理人は、(株)ケー・ケーが亀井美智子弁護士(東京都中央区銀座5-1-7、電話03-3571-4701)。(株)ザ・クラブ・シェイクスピア・サッポロが大村健弁護士(同)、北央観光開発(株)が由木竜太弁護士(同)。
監督委員には橋本昭夫弁護士(札幌市中央区北4条西20-1-28、電話011-631-2300)が選任されている。
(株)ケー・ケーは、1961年(昭和36年)11月に設立され、85年(昭和60年)に商号を小林企業(株)に変更、2001年6月に現商号となった。不動産賃貸を行うほか、ゴルフ場、スキー場を関連会社に賃貸し、97年3月期には年収入高約6億9800万円を計上していた。
「クラブ・シェイクスピアサッポロゴルフコース」→平成18年2月28日、A・Cホールディングスが買収(石狩市)、「コリーナ・デ・ルナ・ゴルフコース」(樺戸郡月形町)、「コバワールドゴルフ場」(札幌市中央区)と3つのゴルフ場を所有し、それぞれ関係会社に賃貸していたが不動産投資に伴う借入金負担は重く余裕のない繰り回しが続いていた。
(株)ザ・クラブ・シェイクスピア・サッポロは、1988年(昭和63年)2月に設立され、(株)ケー・ケーより賃借した「クラブ・シェイクスピアサッポロゴルフコース」の運営を行い、95年12月期には年収入高約3億9800万円を計上していた。
同業者間の競争激化で客単価が伸び悩み、2000年同期の年収入高は約3億1500万円に減少していたうえ預託金償還にも支障が生じていた。
北央観光開発(株)は、1961年(昭和36年)4月に設立され、(株)ケー・ケーより賃借する「コリーナ・デ・ルナ・ゴルフコース」、「コバワールドゴルフ場」→平成18年4月、韓国の(株)イアンジーシーが買収のほか、「コバワールドスキー場」の運営も手がけ、95年3月期には年収入高約5億4100万円を計上していた。
設備投資による借入金負担に加え、景気低迷によるゴルフ場利用客の伸び悩みなどから行き詰まった。
負債は、2003年3月時点で(株)ケー・ケーが約264億円(うち保証債務約31億円)、(株)ザ・クラブ・シェイクスピア・サッポロが約87億円(うち預託金約74億円)、北央観光開発(株)が約68億円(うち預託金約53億円)となり、3社合計で約419億円。
|