親和観光産業(株)(資本金3000万円、愛媛県松山市南町2-5-19、登記面=愛媛県松山市一番町3-2-6、代表清算人長坂整史氏、従業員107人)は、平成15年4月7日に松山地裁へ特別清算を申請した。
同社は、スポーツ用品の販売を目的として1947年(昭和22年)6月に創業、48年(昭和23年)6月に法人改組した。その後、休業状態となったが65年4月に事業を再開、75年10月には「愛媛ゴルフ倶楽部」(オープン時18H、その後27Hに増設、愛媛県喜多郡)を、93年には「サンセットヒルズカントリークラブ」(18H、愛媛県北条市)をオープン、88年には「愛媛GC」にて日本プロゴルフ選手権が行われるなど四国地区においても有数のゴルフ場として評価を得ていた。
また、ゴルフ場経営のほか、居酒屋、レストランなどの飲食業も手がけ、97年3月期は年収入高約31億1000万円を計上していた。
しかし近年は、ゴルフ部門、飲食部門ともに需要の低迷が続き2002年同期の年収入高は約21億4200万円にまでダウン、従業員の削減などを行っていたが収入の落ち込みを吸収できず、連続欠損を余儀なくされていた。
過去のゴルフ場建設や不動産投資に伴う借入金負担も重荷となっていたうえ、昨今は会員からの預託金返還請求が増加していたことで資金繰りはひっ迫、今年3月には松山地裁の判決により「サンセットヒルズCC」の預託金返還期限の延長が認められず抜本的な対策をとる必要に迫られていた。
このため、営業を継続し会員のプレー権を確保するため、「愛媛ゴルフ倶楽部」を愛媛ゴルフ(株)に、「サンセットヒルズカントリークラブ」をサンセットヒルズ(株)に、飲食店経営を(有)プレジールシンワへとそれぞれ新会社に営業譲渡したうえで、当社は特別清算により整理することとなった。
負債は約307億1900万円。
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