三重県の伊勢カントリークラプ(開場昭和40年、度会郡玉城町世古1362、TEL:0596-58-4141、設計:井上誠一氏)を傘下に収めゴルフ場業界に初進出し、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部(昭和51年開場)等、グループで4コースを経営していた、東証一部上場のヤマハ(株)(静岡県)だが、平成18年にキロロGC(北海道)を売却し、残り3コースの動向が注目されていたが。
合歓の郷ゴルフクラブ(ねむのさと・三重県志摩市浜島町迫子2692-3、TEL:0599-52-1111、平成元年10月開場)など、リゾート4施設と運営子会社の全株式を三井不動産(株)(東京都)に譲渡することを3月23日に決議し、5月31日に契約書を締結、7月31日に引き渡す予定であることが判明した。
譲渡(譲渡価格は40.5億円)する4施設と運営会社は、
・キロロ(平成3年開場、北海道余市郡赤井川村、スキー場、ホテル3棟)と(株)キロロアソシエイツ
・鳥羽国際ホテル(昭和39年開設、三重県鳥羽市、ホテル2棟、和風旅館)と(株)鳥羽国際ホテル
・合歓の郷(昭和42年開設、三重県志摩市、ホテル2棟、合歓の郷GC)と(株)合歓の郷
・はいむるぶし(昭和54年開設、沖縄県八重山郡竹富町小浜島)と(株)はいむるぶし
ヤマハは、「リゾート事業全体は厳しい状況が続いており、業績改善に向け検討してきた結果、本業回帰の一環として4施設を譲渡することに決めた」と説明している。また、各リゾート施設のリゾート会員及び合歓の郷GC(320口37億円、個人・法人無記名会員が在籍)の預託金は、3月末に全額を返還するという。
ヤマハグループの残る2施設(葛城北の丸 つま恋リゾート)とゴルフ場の葛城GC・伊勢CCについての動向が注目されるが、伊勢CC以外は本社(静岡)に近く、グループ事業との関連性も高く引き続き同社が運営するものと思われるが・・・伊勢CCは微妙である。
三井不動産(株)は、「アクティブシニア層の増加や余暇充実思考の増大などを背景に、新たに次世代型リゾート事業に着手するため」と、今回の買収理由を説明しているという。 ちなみに、同社経営のゴルフ場は、大浅間GC(長野)や成田フェアフィールドGC(千葉)など7コースで、今回の合歓の郷GCで8コース目。
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平成20年12月、伊勢カントリークラブ(三重県)を売却
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