静岡県の葛城GC(昭和51年開場)や三重県の合歓(ねむ)の郷GC(平成元年開場)等、ピーク時にはグループで4コースを経営していた、東証一部上場のヤマハ(株)(静岡県)だが、平成18年にキロロGC(北海道)を売却、平成19年7月に合歓の郷GCを三井不動産に売却し保有ゴルフ場は2コースとなっていた。
その2コースの内、ヤマハとしてゴルフ場業界初進出となった三重県の伊勢カントリークラプ(開場昭和40年、度会郡玉城町世古1362、TEL:0596-58-4141、設計:井上誠一氏、ヤマハが株式の50%を所有)を平成20年12月に手放していたことが、このほど判明した。
同年12月25日に開いた同CC経営会社・伊勢観光開発(株)の株主総会で、同社の株式を地元有力者等に譲渡することを決議し売却したもので、株式の譲渡に関してヤマハ広報では、「本業回帰の一環」と説明しており、売却価額は明らかにしていないが、推定で数千万円程度の模様。
同CCはオープン前後に一時経営不振となったが、ヤマハの支援で乗り切り、その際にヤマハが株式を取得していたもので、県内では歴史があるゴルフ場として知名度も高かった。
今回の伊勢CCの売却で、ヤマハグループのゴルフ場は葛城GCのみになったが、同社では「葛城GCは知名度もあり本社に近く、弊社の関係企業の利用も多いことから手放すことはない」と話しているという。
尚、株式の売買による株主の変更であり、会員の権利・義務等に変更はない。
↓↓↓ 平成26年8月5日追加
株式を取得した人物等は、伊勢商工会議所の会員らが株式を取得。その中で、もっとも多くの株式を保有しているのは赤福餅で有名な(株)赤福を中核とした赤福のグループだが、全株をまとめても50%には届かないという。
7月22日から名義書換を停止して、会員募集を行う計画であることも判明。
|