大山街道活性化推進協議会と大山街道景観形成協議会

 2009年度を終え、大山街道活性化推進協議会の活動も早くも丸7年、準備期間を入れると10年を経過することとなった。「持続性なき活動は根本的改革や改善を生まない」と思っており、終わりはない活動である。

この大山街道の環境を改善するために2003年5月に発足した民主導の協議会で、市よりの支援をいただいており、イベント部会・観光部会・安全・景観部会、よりなっています。
《イベント部会および観光部会》が中心になり実施しているものです

2011年は2月20日(日)、
第8回目



「まちづくりは人づくり」「人づくりは(自然に)まちづくり」で、
2回目からは「地域住民ふれあいのきっかけ」を冠しての開催でしたが、6回からは、さらに「高津の隣人まつり」を加えることになりました。

大山街道フェスタ詳細(2010年2月) 川崎市・高津区役所
大山街道フェスタ実施状況 (2005年 写真付き)

何でこんな寒い時期に?それは溝口神社と溝口緑地を担う特に溝口の商人事情です。1月は正月明けでの仕事や一息時期、3月に入りますと夏の高津区民祭などの準備が入り若手(高津青年会議)がそろそろ忙しくなる時期、それが7月末の区民祭終わりまで、8月は夏期休暇やお盆と花火、9月はお祭り、10月に入ると宗隆寺や他のお寺(十数個所訪問)のお会式時期、11月に入れば商人達は年末商戦で師走まで多忙、抜けているのは2月だけ、11月の一息時期にちょっとした打合せで、企画の中心者はその間もという事情なのです。
お金の面ですが、商店街からのお金、町会からの協賛金、川崎市からの補助金により支えられています。

過去の実施ポスター
2009年度(7) 2008年度(6) 
2007年度(5) 2006年度(4) 2005年度(3) 2004年度(2) 2003年度(1)
ポスターなど様々なところで見られる文字は、委員長の島崎光順(鳳書芸院)さんの作品である。
栄橋交差点の大山街道掲示板(060407)
さらに、川崎信用金庫殿の高津支店の開業60周年を記念して、川崎信用金庫殿の費用で支店角に同様な掲示板が設置された(060629)
規約  役員

 大山街道活性化推進協議会の《安全・景観部会》から、条例化促進のために独立して、この会に発展しました。「街道の安全や景観の形成のためのルールづくりやその遵守など」専門の活動を永続します。大山街道活性化推進協議会は親団体として、交流や報告は常に続けます。
2005年3月に川崎市の認定団体となり、溝口地区では2006年2月二子地区も2009年7月条例実施となり、既に20程の新築のほとんどの建物でのご協力をいただいております。両地区では、条例検討中におきましても、ご協力をいただいた建物が多く存在しております。
 現在は、街道の民間委員と川崎市行政委員が関わっていますが、いずれは消防・警察・その他の関係者も加わることが「究極のまちづくり(街道づくり)」と思っています。
 この会は、既成市街地に景観条例を適用し、かつその中で「安全や安心のために建物の1階部分の壁面後退を可能な限り実現しよう」とするもので、景観は勿論、交通や通行の安全をもカバーし、市内では例がなく、全国的にもめずらしいもののようです。

建物のセットバックは、経験条例の準備中の2003年からもお願いを続けました。その後、建て替えられた建物・今計画中の建物を合計しますと2010年3月時点で約30の建物が該当することになりましたが、実質90%の方々にご理解をいただいております。
《参考》
 大山街道都市景観形成地区パンフレット(条例)(川崎市・まちづくり局)
        〜安全で心地よいまちづくりをめざして〜
上記内容は「まず街道の基盤を整えることを主眼とした基本的条例」で第1段階のものでした。
施主や設計の方々に具体的なイメージを高めていただくために、

「大山街道街なみ作法集(おすすめデザイン集)」
が専門委員会活動により2010年3月制定されました。
 振興会や通りの諸問題(1999年)
   街道の安全や景観の改善事例(写真付き:2010年)
 川崎市の都市景観行政
 日本国憲法  こんな推進をしていると希には見る必要性も出てくる。


規約  組織図  役員
《大山街道マスタープラン》(川崎市・高津区役所)
平成20年度この会合が続けられ、マスタープランが作成された。これは大山街道活性化推進協議会や大山街道景観形成協議会の市民主導の活動を市が評価し、市(区)としてのプランも作成し支援しようとするものである。平成21年度には下記予算も取得された。
《街なみ誘導助成制度》
まちづくりに適用できるこの助成制度が大山街道に適用され、予算を取得できるようになった。壁面後退部分の歩行者空間の改善、ゴミ置き場の改善、隣地との塀の改造、景観を重視した看板などに適用され、構築物の撤去などでは補助率90%のようなものも存在する。
以上のものはいずれも、上記二つの会の活動状況を把握した市が自主的に打ち出した支援策である。
《モデル地区と工事》
2009年に高津図書館付近および溝口3丁目区間(高津交差点より大石橋(二ヶ領用水))をモデル地区に指定し、年度末に側溝の改善工事(コンクリート蓋からコンクリートの一体打ちへの変更と表面塗装)、助成制度を使用した一部民地のインターロッキング工事が実施されました。少々ではありますが、綺麗かつ歩きやすくなったと思います。
大山街道活性化推進協議会と大山街道景観形成協議会の活動年表
「まちづくり」やその関連をテーマとする委員会や活動は区内にも多々ある。上記委員会は、大山街道に的を絞り(重点志向)、かつその街道の基本的・抜本的な改造を超長期的な期間をかけてでも行おう(構造改革)とする点に違いがある。住民と行政が長期的に一体活動をしなければ実現できない事項である。 短期に実現できるものへ臨機応変に取り組む一方で、このような活動がなければ「まち」の根本は変わらず、活性化や復活とその維持の可能性も生まれないだろう。

活動の背景  活動の成否は将来の評価になり、今それを問える段階ではない。しかし、ここまで進められた背景にはこんなものがある。

今後への思い
今、活動の中心となっている人々の間には、こんな思いがある。
マンション化が進んだ大山街道だが、マンションや商店には作品の展示場所がある。何かそこをこれからの芸術化達の作品の展示などの文化的な利用の場にできないだろうか。それは建物のデザインや色彩などだけではない、大山街道らしさの一面になるのではなかろうか。これは、活性化の側面と景観の側面の両方を備えるものでもあるだろう。決して簡単なことではないが、ということである。商店の看板デザイン、などもこの範疇に入るかも知れない。ロートアイアンなどもどうだろう。