日本国憲法

 日本国憲法は当初英文で起草されたものである。日本人学者も加わってこのような最終形になっている。起草での苦労は以前放送で見た記憶があるが、ほとんど忘れてしまっている。この憲法の是非は別として、このようなことは言えるのではなかろうかと思う。

 以前、よくも日本の人口の2倍ほどの国であれだけできるものだ、と北米の国力と言うものを考えたことがある。何十年か前の過去の話しであるが、軍事産業は国民の何分の一かの人口という(家族を含む)すそ野をを有し、航空産業、自動車産業なども同様なすそ野を有し、スポーツは野球・バスケット・オリンピックでも活躍しているからである。その理由を考えてみると、優秀な頭脳が世界から集まっているため、あれだけを支える国力になっていると思ったものである。今、これはITなどに少しずつは変わっているのであろう。しかし、北米がほとんどのことで、ほとんどはトップにあるのも事実である。

 日本では平和憲法により、戦争放棄と引き換えに、国をほぼ民生一色にすることができた。このために、民生分野の生産では世界のトップクラスに躍り出ることが出来たのだろうと思っている。しかし、最先端の技術や研究などで日本に本当にトップというものがほとんどないのも事実である。今後もこの状況は変わらないであろう。もし、軍事などに対して多くのエネルギーを投入していたならば、これすら不可能であったに違いない。今の社会はまた別の様相を呈していたに違いない。憲法の影響はこんなところに出ているような気がしている。

憲法文へ    憲法の条番号をクリックすると英文が下に表示されます。


 景観条令の検討時、反対者の中から憲法など持ち出してきた人間がいた。ほとんど読んだこともない私だが、一度はみておこう、ついでに英文も、と整理したのが上記である。