活動の背景

 最近「協働」はやりである。協働という名の下に「相手を使う」というようなものがある中で、これら協議会の活動は典型的な協働と思っている。使う・使われる感覚はお互いにほとんど感じなかったのではなかろうか。

 まず、出発点だが。大山街道では、過去何回となく活性化や環境改善のための調査などが行われてきている。しかし、いずれもレポートを作って終わりという状況に終始してきた。これにはいろいろな原因や背景があることを知っており、今回の活動は「必ず何か実現する。そうならなければ活動する意味はない」を官民双方で当初から「現実論重視」を確認し活動を開始し続けた点に大きな違いがある。とはいえ、土地の利用に制約を加える景観条例中の「建物の1階部分の壁面後退」などは通常では理想論に入るようなものかも知れないのであるが、小手先の景観はさておき、根本面も時間がかかっても何とかしようとの強い意思が特に民にあった。