始めに再処理工場が見える丘に行きました。右写真の風景です。150mの煙突も見えましたが、正直高いから安全とは思えませんでした。広大な土地の影響か、想像以上に低く見えたので、「近いなぁ・・・怖いなぁ・・・」と感じました。また、道中「核融合」関連の施設が作られますという看板を目にしました。次から次へ建設され続けていると感じました。 |
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そして、使用済み核燃料が運ばれてくる港に向かいました。使用済み核燃料は船で運ばれて、港からトラックに載せかえます。その載せかえに使用する装置が水色の大きな機械です。非常に大きくて驚きました。また、その港は普段誰でも入れるようになっています。反対運動が盛んだった頃、トラックは国道を通って再処理工場まで使用済み核燃料を運んでいたのです。が、港から国道に持ち込ませたくない想いですわりこみのような事をされたようです。それに難儀した再処理工場側は、約数十億円かけて港から再処理までの専用道路を造ったそうです。安全の為の専用道路で当初からあったと思っていましたが、スムーズに運ぶ為に後から造られたと知りショックを受けました。
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現在も機能している漁港から、排出口の位置が見えました。
4つのブイの中心に排出口があります。
肉眼でそのブイが見えるほど近いと感じました。
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風が強く高い波で、波乗りに適している海だと素人でもわかりました。
遠浅のきれいな砂浜で、すぐ魅了されました。
そこからも排出口のブイが見え、愕然としました。
サーファーは直接その海水に触れることはもちろん、その海水を飲む事も日常茶飯事だそうです。 |
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原燃PRセンターにて(再処理工場がいかに良いものであるかをPRしている) |
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外観は、有名な建築デザイナーに設計してもらったそうで、斬新なものでした。パンフレットや内部には子供心をくすぐるような可愛らしいキャラクターが登場していました。そして、探究心をくすぐるような体験型の装置や再処理工場の中身の模型もあり、非常に立派なセンターでした。 |
上の写真は3階からみた風景です。豊かな自然と再処理工場・風力発電の風車・石油の備蓄センターがよく見えました。来館者も多かったです。自衛官と思われる団体や、ある町の農家の団体が来ていました。案内しているスタッフの方から・・・放射能は再処理工場が動くと出ますが、微量なので大丈夫・・・というようなコメントが聞こえてきました。
そこには、子どもにも読みやすいフリーペーパーもあり、放射能は身近にあるもの、再処理工場による放射能の影響はたった0.022ミリシーベルトだから大丈夫・・・という内容が多数ありました。
印象に残ったのは、同じエネルギーを出す為に必要な燃料を濃縮ウランと石油と石炭で比較していかに濃縮ウランが優れているかを視覚で現したコーナーや原子力ででたゴミを97%リサイクルしているといった記述です。
一年前の私であれば、「原子力や再処理工場ってすごいんだ!いろんな大きな機械や技術を使って、環境にもやさしいリサイクルする施設なんだなぁ!楽しかった!」と感心して帰っていたと思いますが、今回は調べてみたいと思いました。
現在再処理工場が建っている所には、はるか昔、1万2000年前という縄文草創期の遺跡が埋まっています。青森県で有名な三内丸山遺跡は、縄文前期半ば〜中期(5500〜4000年前)の遺跡だそうです。六ヶ所村には大きな沼がありますが、縄文時代は海に面しており海の幸に恵まれていたようです。そこで、プルトニウムの半減期が2万4000年と言われていることを思い出し、ますます重大な局面であることも実感しました。郷土館は村営で入場無料ですが、人は私たちしかいませんでした。寂しく感じました。 |
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最後に再処理工場の正面玄関を通り、菜の花畑をみて帰りました。
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