28コースを経営し、会社更生手続中の大手ゴルフ場企業・日本ゴルフ振興グループ3社(日本ゴルフ振興(株)、日本ゴルフ振興(沖縄)(株)、(株)宮崎国際ゴルフ倶楽部で千登世商事(株)は除く、更生管財人=木内道祥弁護士、06・6363・0391)は、ローンスター(LS)グループとモルガン・スタンレー・グループを共同スポンサーに選定したことを7月2日に発表した。
平成16年7月2日付けで司法記者クラブ宛に発表し、5日にはホームページ)で公表した。それによると「円満にGSグループとのスポンサー契約を解約し、7月2日付けで新たにLSグループ及びモルガン・スタンレー・グループ証券会社を共同スポンサーと決定しました」旨を報告。
また、今後はLSグループ傘下のゴルフ場運営会社であるパシフィック・ゴルフ・マネージメント(株)が運営を行うことや、8月以降に全国で更生計画案の内容を説明するための関係人説明会を開催する予定と報告している。
ちなみに、日本ゴルフ振興グループのスポンサーについて、木内管財人は2月17日付けで報道関係者や会員を含む債権者に対して「裁判所の許可の下、スポンサー企業を決定いたしました」として、そのスポンサーに<Sールドマン・サックス(GS)グループをあげていた。
しかし、LSグループが日本ゴルフ振興グループの債権の50%を取得していることから、「LSグループは、キャスティングボートを握っているだけに、ライバル関係にあるGSグループのスポンサー就任には断固反対するはず」と関係者はみていた。管財人は、LSグループの意向を無視できず、当初の決定を覆しての異例の発表となった。
日本ゴルフ振興(株)、これまでの経過
▽平成15年(2008年)2月18日、日本ゴルフ振興(株)が大阪地裁へ民事再生法の適用を申請
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▽平成15年12月、ローンスターグループが日本ゴルフ振興(株)に対して会社更生法の適用を申請
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▽平成16年(2004年)9月30日に更生計画案が可決
・退会会員は、預託金の11・5%を一括弁済
・継続会員は、預託金の12・3%(15年据置)が新預託金となる新証券を発行
・裁判所へ債権の届出をしなかった会員に対しては、譲渡可能な無額面証券を発行
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▽平成17年(2005年)3月23日、大阪地裁より更生手続終結決定を受ける
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▽平成17年7月、(株)地産に吸収合併される
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▽平成22年(2010年)3月31日、(株)地産は、PGMプロパティーズ(株)へ商号変更
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▽平成23年(2011年)12月5日、(株)平和がPGMホールディングス(株)をTOBにより
連結子会社に。(株)平和による株式所有割合80・49%、取得金額約495億円。
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