レインボーヒルズGCの債権者集会が。平成16年12月18日に仙台市の仙台国際センターで開かれ、会員設立の新会社に営業譲渡する内容の再生計画案が、ギリギリながら過半数の賛成を得て可決した。
これにより、仙台CC(18H、仙台市)が代替コースとしてレインボーヒルズを活用する案は消滅したため、同CCは他の代替コースを探さねばならなくなった。
債権者集会での決議結果は、出席債権者数716名の内410名が賛成、率では57・26%の賛成だった。また、議決権総額94億8234万5665円の内50億7775万811円が賛成、率では53・55%の賛成で可決要件を満たした。
同社の決議結果が注目されたのは、宮城県の名門クラブ・仙台CCが営業譲渡を受ける再生計画案と、同GC会員主導型の再生計画案が対立したこと。
仙台CCは18年3月までにゴルフ場用地を県に返還しなければならないことから、レインボーヒルズを代替コースとして活用する考えだった。しかし、レインボーヒルズGC会員有志はこの案に反発して、「自主再建実行委員会」を設立。
多くの会員が同委員会の考えに同調したため、債権者集会では会員主導型の案が審議された。会員主導型の案が否決されれば、債権者集会を延長して仙台CCへの営業譲渡案が審議される見込みだった。
ちなみに、計画案の骨子は既報通り、会員123名(内法人43社)が出資して設立した(株)大亀倶楽部(本社コース内、資本金4億2000万円、福王進社長=仙台市の(株)メガネセンター社長)が、譲渡代金8億6580万円で営業譲渡を受け、2月以降に同社の関連会社の(株)レインボーヒルズゴルフクラブ(本社コース内、石田道雄社長)が運営受託し、同ゴルフ場の経営を継続する。
一方、(株)ライフ・サービスは、営業譲渡代金を弁済原資とし、弁済後に清算することになっている。
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