クラシック島根開発(株)(資本金4億円、島根県雲南市掛合町多根3325-3、代表落部勝司氏ほか1名、従業員17人)は、平成17年12月9日に松江地裁へ民事再生法を申請した。
申請代理人は中村寿夫弁護士(松江市東本町5-16-9、電話0852-27-1613)。監督委員には國弘正樹弁護士(松江市南田町62-6、電話0852-32-4800)が選任されている。
当社は、1990年(平成2年)10月に設立されたゴルフ場経営業者。地域活性化事業の一環として、地元の掛合町(現・雲南市)22%のほか、地元金融機関、企業などが出資する第三セクターで、96年10月に「クラシック島根カントリークラブ」を正式にオープン、ピーク時の2001年12月期には年収入高約3億5000万円を計上していた。
しかし、降雪地域のため2〜3月にかけてコースがクローズすることで稼働率が低くなっていたほか、近年はコンペ回数の減少、個人消費の低迷などから来場者数が減少傾向にあった。
当初の計画通りの収入が確保できず、収益面は低調に推移するなか、2004年3月期(2002年に決算期変更)の年収入高は約2億6700万円に減少し、同期末で約7億6000万円の債務超過に陥っていた。
2005年3月末時点で約1600名の会員を抱えており、2006年10月からの預託金償還を控え動向が注目されていたが、投資会社グループへの営業権譲渡のメドが立ったことから、今回の措置となった。
負債は、約91億7800万円(うち預託金は約65億7300万円)。
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