佐世保国際カントリー倶楽部三川内ゴルフ場(18H、長崎県佐世保市口の尾町1589)を経営する西海国立公園開発(株)の更生計画案の賛否を問う決議が、11月24日締切の書面投票で行われ賛成多数で可決、11月30日に認可決定を受けた。
同社は、(株)整理回収機構(RCC)から大阪地裁へ会社更生法の適用を申請され、昨年12月5日に開始決定を受けていた(更生管財人=福森亮二弁護士、TEL06-6341-0461)。
決議結果は、一般更生債権の部が86・22%の賛成、更生担保権の部が99・98%の賛成で、更生法の可決要件を満たした。なお、確定した更生担保権額は4億4904万円余(担保権者4名)で、一般更生債権額54億6876万円余(1969名)となっている。(他、租税、労働債権)。
更生計画案によると、スポンサー選考のために入札を行い、(株)アコーディア・ゴルフ(東京都渋谷区、TEL03-6688-1500)を選定したとしている。スポンサー契約の概要は、
@ 西海国立公園開発の資本金3億1772万円を100%減資後、募集する株式(資本金1億円)を
アコーディアが引き受ける
A アコーディアは、この1億円の出資金の他に上限16億5200万円を西海国立公園開発に貸し付け、
これら資金を弁済資金に充てる
B アコーディアは、コースやクラブハウスの改修等の設備投資資金として、今後5年間に、少なくとも
2億8000万円を支出する
・・・・などとした内容になっている。
一般債権者への弁済方法は、1億円までの部分は26・3%を、1億円超の部分は16・4%を一括弁済(更生計画認可決定確定の日から3ヶ月が経過した日の属する月の末日)し、残りは免除を受ける。
会員の更生条件は、退会会員に対しては免除後の26・3%を一括弁済する。継続会員に対しては、73・3%免除後の6・9%を一括弁済し、残り19・8%を新預託金(10年据置)にすると定めている。
ちなみに同計画案は、”平成元年3月以降に追加募集して調達した約21億円(計297口、入会金含む)の内、約17億円が社外に流出した”などとも報告している。
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