平成17年11月に預託金問題で大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した「オータニにしきカントリークラブ」及び「オータニ広尾カントリークラブ」の経営会社・大谷実業(株)(兵庫県篠山市遠方119-1)の再生計画案の内容がこのほど明らかになった。
再建の基本方針はグループ再建型で、同社の資本金2億9200万円を100%減資し、新たに発行した普通株式600株(1株5万円)を関連の大谷製鉄(株)(大谷壽一代表取締役、資本金4億8000万円、富山県射水市奈呉の江8-4)が引き受ける。
計画案では、今後の経営方針について、
@ 会社分割を採用し、ゴルフ場事業と温泉事業や宿泊事業等のレジャー事業を狙う会社にそれぞれ
分割し、ゴルフ場事業に特化する。
A 平成15年12月に大谷製鉄(株)に売却したオータニ広尾CCの不動産・設備等を一括して低額な
賃料で借り入れ、収益性を向上させる。
B 理事会の構成員3名程度については継続会員30名の推薦を受けたものから選出し、運営面におけ
る提言を受ける
・・・・との3項目をあげている。
会員への弁済条件は、退会会員や継続を問わず81%カットし、その内の9%を認可確定日から6ヶ月以内に支払う。残り10%は、継続会員の場合は新預託金(平成28年7月末まで据置)となり、退会会員の場合は平成28年7月末日に支払うとしている。
そのほか、大谷一族の一般再生債権は大谷勇氏4億2518万1842円、大谷智代氏4億3150万円、大谷民明氏2億1000万円となっているが、3氏の同意のもとで、認可確定の日に全額免除を受けるとしている。
なお、決議は8月21日期限の書面決議にて行われる。
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平成18年8月23日、再生計画案が可決し即日認可決定となった。
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平成21年11月、温泉事業を分離
新に設立する大谷草山開発(株)にゴルフ場・練習場管理以外の事業を承継させる。
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