比良ゴルフ倶楽部を経営する、びわこプレジデント観光(株)の更生計画案がこのほど明らかになった。17年10月に手続きの開始決定を受けた同社は既報通り、オリックス(株)をスポンサーとして再建を図る。
計画案の骨子は、びわこプレジデント観光(株)は施設保有会社となり、運営はオリックス・ゴルフ・マネジメント(株)(OGM、東京都港区浜松町2-4-1、世界貿易センタービル)が行う。
また、びわこプレジデント観光は資本金5000万円を100%減資後、新たに2種類の募集株式を発行し、新資本金の75%(4251株)を普通株式、残り25%(1417株)を種類株式として分類し、普通株式はオリックス・ゴルフ・インベストメンツ有限会社(OGI、住所はOGMと同)、種類株式はOGMが引き受ける。
また、発行株式数(5668株)に1株の払込金額を乗じた5668万円の内、半分の2834万円を新資本金、残り半分を資本準備金にするとしている。継続会員は、OGMに割り当てられた種類株式を1株取得することで株主会員となる。
ちなみに、種類株式の内容は、
@ 株主総会において議決権はない、
A 剰余金の配当はない、
B 譲渡により取得するには、取締役会の承認を有する、
C 不動産の一部等の譲渡、クラブ運営の委託等についての承諾は、種類株主総会の承認決議が必要
・・・・等の権利を得るとしている。
会員に関する更生条件は、退会会員の預託金は10万円以下の部分は全額、10万円超〜5000万円以下は9%、5000万円超は6%を、認可決定日から3ヶ月後の月の末日に一括弁済するとしている。
一方、継続会員は
@ 会員権を免除後の預託金返還請求額でOGMに譲渡する、
A 所有する会員権の口数と同数の種類株式を1株当たり1万円を支払いOGMより譲り受ける
・・・・とし、@とAを相殺した金額の差額(カット後の預託金から株取得代の1万円を引いた額)をOGMが一括して支払うとしている。
なお、計画案は10月26日までを期限とした書面投票で決議する。
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