(株)グリーンクラブ(千葉県大多喜町板谷588、登記上:東京都中央区佃2-11-6、設立昭和55年12月、資本金4000万円、三澤晃壹社長、従業員155名)は平成17年9月9日、東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て同日保全命令を受けた。
債権者説明会を9月20日午後7時より「九段会館ホール」(東京都千代田区九段南)で開催予定。申立代理人は西村國彦弁護士ほか4名(東京都千代田内幸町1-1-7、電話03-5511-4400)。監督委員には中村清弁護士(東京都港区虎ノ門1-26-5、電話03-3580-1021)が選任されている。負債は債権者3544名に対し102億1325万円。
同社は昭和55年12月、日本交通グループの不動産部門である(株)日交総本社(東京都)の全額出資により設立されたゴルフ場経営会社。「千葉夷隅ゴルフクラブ」(同所、27ホール)、「那須黒羽ゴルフクラブ」(栃木県那須郡黒羽町、18ホール)の2カ所を経営、会員3575名を抱えていた。
ピーク時の平成4年5月期には年商約35億4900万円をあげ、平成9年12月には「千葉夷隅ゴルフクラブ」が日本経営品質賞の中小企業部門で受賞するなどサービスには定評があった。
しかし、バブル崩壊後は会員の退会、預託金の返還請求が増加、自己資金や会員権の補充募集、親会社の日交総本社からの借入で対応してきたものの、抜本的な預託金問題は解決できず退会者はさらに増加、業績も来場者の低迷から平成16年5月期は年商約11億円にまで減少していた。
そうした中、日本交通グループが本業に専念することとなり、今年5月よりエイチ・ジェイグループ(千葉県、ゴルフ場経営)の傘下に入った事から(→関連記事)、日本交通グループからの支援を受けることができなくなり、預託金の償還の目途も立たず民事再生による再建を選択した。なお、両ゴルフ場は平常通り営業を継続している。
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