週刊ゴルフダイジェスト 平成15年6月24日号より
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銀行取引停止処分について、同クラブの矢部善一支配人は「カートの導入のためにカート用の道路を作る工事を昨年秋から行なっていて、その工事代金7000万円の資金繰りが付かず、支払いを待ってもらう方向で工事会社と話をしていた。
しかし、この冬は雪が多く、例年なら3カ月程度のクローズ期間が5カ月近くになってしまい、収益も大きく落ち込んだ。結局うまく話が付かず不渡りになってしまった」と言う。
その後、その工事会社とは、「3年分割で支払うことで合意しているので、強制執行の心配はなく、運営に支障はない。ウチは預託金債務が8億円強あるけれど、あとはこの7000万円と多少の買掛金があるだけで、他に借金はないので、安心してほしい」とも話している。
榛名CCは昭和44年開場で、会員は約2000人。預託金については平成12年に10年分割返済を理事会で決議したが、額面が40万円程度であることも幸いし、「預託金返還に関するトラブルは起きていない」(矢部支配人)と言う。
かつては東京の貸しビル会社の東成興業の系列コースだったが、昨年2月に大阪・堺市の不動産会社である(株)リアルター販売に売却。
今回のカート導入や、ハウスの改装は、この新オーナーの元で進められてきたものだが、一方で、オーナー交代を境に、それまでまったく担保設定がなかったコース施設に次々と担保が付き、現在では3本、6億円分の担保が付いている。
このうち(株)榛名CCを債務者とする担保が2本、金額で5億円。これについて矢部支配人は「オーナーから事情を聞いていないのでわからない」と話す。
前経営者である東成興業の高田正吉代表は「仲介者を通して売却したので、売却先についてはどんな会社かは知らない。自分が経営していたときには預託金以外は無借金で、黒字だった」と言い、今回、銀行取引停止処分を受けたことや、コースに担保が付いたことは「もう売ってしまって関係ないので、まったく知らなかった」と言う。
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