(株)今村建設(資本金1億1400万円、熊本県球磨郡あさぎり町免田西1376、代表平川忠継氏、従業員80人)と、関係会社の平川商事(株)(資本金3000万円、熊本県球磨郡あさぎり町免田西3005-2、代表平川忠道氏ほか1名)は、平成17年6月29日に熊本地裁へ民事再生法を申請した。
申請代理人は由井照二弁護士(熊本市黒髪3-12-4、電話096-343-0585)ほか2名。監督委員には衛藤二男弁護士(熊本市水道町14-27、電話096-278-7270)が選任されている。
(株)今村建設は、1916年(大正5年)6月に創業、60年(昭和35年)4月に法人改組した。土木工事を主体に、建築工事やとび土工工事などを手がける地場上位の業者で、特にトンネル工事を得意とし2001年3月期は年売上高約46億2900万円を計上していた。
また、この間に平川商事(株)をはじめ、関係会社を相次いで設立、グループ会社でホテルの建設やゴルフ場買収(宮崎レイクサイドゴルフ倶楽部等、他2コース)を行うなど積極的に事業を展開していた。
しかし、経営の多角化に伴いグループ全体での借り入れは年々増加していたうえ、各社の業況は当初の計画通りに展開できず、当社も公共投資削減の影響で受注低迷が続き、厳しい運営を余儀なくされていた。このため、近時は銀行支援を得て運営していたが、2004年同期の年売上高は約30億9100万円にダウン。資金繰りも改善しなかったことで今回の事態となった。
平川商事(株)は、1965年(昭和40年)10月に設立。建築資材販売やコンクリート製品の製造を手がけ、99年5月期には年売上高約22億1300万円を計上していた。その後売り上げは減少、2004年同期の年売上高は約12億1400万円に落ち込んでいた。
負債は(株)今村建設が約99億円、平川商事(株)が約24億円で、2社合計で約123億円。
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