PGグループで東証一部上場のPGGIH(株)(東京都港区、廣瀬光雄会長兼社長)は3月23日、連結子会社のパシフィックゴルフプロパティーズ(株)(PGP)がインボイスグループの(株)ダイナシティより、ダイナシティゴルフ倶楽部成田コース(18H、千葉県成田市)を所有する(株)ダイナシティリゾートの全株式を取得し、翌24日から子会社のPGMで運営を開始した。
PGグループ初のナイター施設を備えたゴルフ場となる。
同グループでは新しいゴルフスタイルの提案や、成田空港利用客にも利用を促すなどプロモーション施策を導入し、同空港周辺でも存在力のあるゴルフ場を目指すという。準備期間を置き、ゴルフ場の名称とロゴを変更する予定。会員のプレー権は継承する。
一方、ジャスダック上場でマンション分譲など不動産業の(株)ダイナシティ(木村育生社長)は、平成17年1月に旧・成田CCを競売で落札(落札価格6億5千万円)、同4月から現名称で子会社が運営を開始し、施設等も改修した。
競売により旧会員は登録料を支払い、約1300名の会員(額面のないプレー会員権)が在籍していた。ダイナシティはゴルフ場取得後に前社長の逮捕など不祥事が相次ぎ、17年12月にライブドア傘下となったものの、例のライブドア事件もあり、昨年8月から情報通信サービスの(株)インボイス(木村社長、一部上場)のグループ傘下となっていた。
→ 平成20年10月31日、(株)ダイナシティが民事再生法を申請
(株)ダイナシティリゾート(中山豊社長、資本金1000万円)の18年3月期売上高は4億5100万円で経常利益は2億3800万円の損失、当期利益は2億4900万円の損失。総資産は23億400万円だった。
ダイナシティによると、不動産再生事業として一定の成果を得たこと、経営環境の整備を推進する観点から譲渡先を検討していたとし、株式売却価格は明らかにしていないが、軽微の売却益が発生したとしている。
ゴルフ場運営は2年間であったが、今後も再生事業には意欲があるという。 |