東証1部上場の美津濃(株)(以下ミズノ)の子会社で、ゴルフ場を運営するミズノリゾート月山(株)(資本金5000万円、山形県東田川郡立川町大字狩川字小堤8-21、代表上治丈太郎氏、従業員5人)は、平成17年1月14日に大阪地裁へ民事再生法を申請、同日、同地裁より監督命令を受けた。
申請代理人は辰野久夫弁護士(大阪市中央区今橋4-3-18、電話06-6209-8880)。監督委員には岡村泰郎弁護士(大阪市北区西天満2-8-5、電話06-6364-7636)が選任されている。
当社は、山形県立川町が誘致したゴルフ場運営会社で、ミズノほか大手企業と地元企業が出資し、1990年(平成2年)6月に設立された。91年12月にコース用地134万uを取得し、95年10月にはゴルフ場「マーブ月山ゴルフ倶楽部」(18ホール)をオープン。99年3月期には年収入高約2億8000万円を計上していた。
しかし、景気低迷の影響などから入場者は減少、同業者との競合によるプレー料金値引きなどから赤字経営が続き、大幅な債務超過に陥っていた。
2004年同期の年収入高も約2億800万円にとどまったうえ、コース、クラブハウスなどの減価償却負担が大きく、借り入れも重荷となっていたことから厳しい資金繰りが続いていた。
こうしたなか、収益改善並びに今後到来する預託金の償還資金確保を模索していたが、経営環境の悪化から自力再建は困難と判断し、今回の措置となった。
負債は、2004年12月31日時点で約98億5100万円。
なお、ミズノは2003年3月期に当社の固定資産評価損を計上しており、現時点で連結ならびに個別の業績予想の修正はない、としている。
|