東証一部上場の三井化学(株)の子会社で、「白鳳カントリー倶楽部」(18H、千葉県成田市磯部8)を経営する空港エンタープライス(株)(住所コースと同じ、申請代理人=藤原総一郎弁護士、TEL03-5223-7729)の債権者集会が3月16日に開かれ、スポンサーの資金注入型の再生計画案が賛成多数で可決し、同日東京地裁から認可決定を受けた。
既報通り同社は、昨年12月17日に再生法の適用を東京地裁に申請(開始決定は12月24日)し、3ヶ月後には債権者集会を開き認可決定を受けるという、短期間の手続となった。
決議結果は、出席債権者数1223名の内、99・67%に当たる1219名の賛成、議決権総額は94・69%の賛成で可決要件を満たした。同社は、再生法申請前にファイナンシャル・アドバイザーを通じて、ユニマット・グループをスポンサーに選定した。
計画案によると、同社の全資本金(7億8500万円)を無償減資し、その後増資分の1000万円をユニマット側が全て引き受ける。
また、ユニマット側は同社に対して、14億9000万円の増資を行う。さらに、再生計画案の認可決定確定後に三井化学が21億7000万円の資金を同社に供与する、とした内容になっている。
債権者1386名の再生債権総額75億9008万円余(内会員1372名の預託金75億3093万円)に対して、36億円以上の資金の調達に目途がついたことから、債権者への弁済が高くなった。
会員については”退会の有無にかかわらず50%を認可決定確定後3ヶ月以内に一括弁済する”としている。また、会員権は無額面で譲渡可の会員権(プレー会員権)に差し替えるとしている(手続完了後、名変再開)。
なお、同CCはユニマット・グループ12番目のゴルフ場となる。クラブ名や会社名の変更は、現在のところ予定していない。
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