(株)富士カントリートミオカクラブ(資本金1億円、愛知県名古屋市中区錦3-23-31、登記面=群馬県富岡市藤本621-1、清算人芦川守孝氏、従業員34人)は、平成16年12月6日に前橋地裁高崎支部へ特別清算を申請した。申請代理人は蓮見和也弁護士(東京都台東区台東2-24-10、電話03-3833-7383)。
また、(株)富士カントリー塩河ゴルフ場(資本金4億3000万円、同所、登記面=東京都中央区京橋1-5-5、清算人山下訓氏、従業員40人)は、12月6日に東京地裁へ特別清算を申請した。
申請代理人は船橋茂紀弁護士(東京都千代田区丸の内1-3-1電話03-5219-5634)。
(株)富士カントリートミオカクラブは、1985年(昭和60年)12月に設立された。富士カントリー(株)(同所)のグループ企業で、89年10月に「富士カントリー富岡倶楽部(現・富岡倶楽部)」(群馬県、18ホール)をオープン、当初は法人会員が主体であったが、近年は個人会員も増え、約850名の会員を有していた。
しかし、長引く不況の影響から、来場客は減少、年収入高は減少推移をたどり2003年9月期は年収入高約5億2000万円に落ち込んでいた。2004年同期の年収入高は約6億5000万円と持ち直したが、連続欠損が続いていた。預託金償還問題にあたり、会員権分割や据置期間の延長を行ってきたが、償還原資のメドも立たないことから、今回の措置となった。
負債は預託金118億円を含む約160億円。
なお、当ゴルフ場は12月6日付けで、(株)ユニマットホールディング(東京都港区)のグループ会社に営業譲渡し、「富岡バーディクラブ」として営業は継続されている。
(株)富士カントリー塩河ゴルフ場は、1984年(昭和59年)12月に富士カントリーグループの1社として設立された。88年9月に「富士カントリー塩河倶楽部」(岐阜県可児市塩河深山846-1、27ホール)をオープンした。法人会員約600名の少数会員制で、グループでは高級ゴルフ倶楽部として位置づけられていた。
98年6月期には年収入高約11億5000万円をあげるなど、90年代は10億円台を確保していたが、近年は長引く不況の影響から法人接待利用が減少。2001年同期の年収入高は約8億8900万円に落ち込んでいた。その後も赤字決算を強いられ財務内容は悪化していた。
このため、預託金の償還問題に対し、2001年4月から会員と交渉を進め、会員権の分割により対応してきたものの、同意を得られない会員から訴訟を受けるなど交渉が難航していた。
負債は預託金約160億円を含む約190億円。
なお、現在当ゴルフ場は、東建リゾート・ジャパン(株)(名古屋市中区)に営業譲渡し、「東建塩河カントリー倶楽部」として営業は継続されている。
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平成17年3月23日開催の債権者集会で、(株)富士カントリー塩河ゴルフ場の特別精算協定案が可決
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平成20年6月5日付けで、(株)富士カントリー塩河ゴルフ場は東京地裁から特別精算手続の終結決定を受ける。
また、旧・富士C塩河Cは債権者集会前の平成16年11月25日に、東建コーポレーション(株)のグループに営業譲渡され、現在は東建塩河CCのゴルフ場名で営業している。
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